木星に12個の新衛星、1個は「幹線道路を逆走」

全部で79個、「でも決してありふれた発見ではありません」と研究者

2018.07.19
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チリのマゼラン望遠鏡が撮影した画像。背景の安定した星々の中で、新たに見つかった変わり者の衛星ウァレトゥードが動いているのがわかる。(PHOTOGRAPH COURTESY CARNEGIE INSTITUTION FOR SCIENCE)
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 内側の2つの衛星同様、ウァレトゥードは木星の自転と同じ方向に周回している。しかし、その軌道は木星に対して傾いており、3つの逆行衛星群を横切っている。そのためシェパード氏は、ウァレトゥードとの衝突でこれらの衛星群ができ、小さく風変わりなウァレトゥードは、もっと大きな衛星の唯一の名残りなのではないかと考えている。

「幹線道路を逆方向に走っているようなものです」とシェパード氏。「衝突が起こることは十分考えられます」

 シェパード氏は他にも巨大な惑星を観測したが、天王星と海王星の周囲に新しい衛星は見つけられなかった。そのことに多少がっかりしたという。

「衛星を発見するなら天王星が最高です」と彼は言う。「シェイクスピアの登場人物にちなんだ命名ができますから」

【参考ギャラリー】ハッブル望遠鏡 50の傑作画像(写真クリックでギャラリーページへ)

文=Nadia Drake/訳=高野夏美

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