100万匹に1匹 希少な青い目のコヨーテ

米国カリフォルニア州で、非常に珍しいコヨーテが目撃された

2018.06.07
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 もちろん、青い目のコヨーテが出現する正確な割合を知ることは難しい。ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーで、市街地で暮らすコヨーテの研究をしている米オハイオ大学のスタン・ゲート氏も、目が青いコヨーテはたいへん珍しいと証言する。

「わたしたちはこれまで、シカゴ周辺で1000匹以上の(成体の)コヨーテを扱い、マークを付けてきましたが、目の色が異なる個体は一度も見たことがありません」

 では、ポイントレイズ国定海岸のコヨーテが、飼いイヌやオオカミとの雑種であるということはないのだろうか? こうした例は北米東部では見られるものの、西部ではあまり例がないく、考えにくいとのことだ。(参考記事:「コヨーテとオオカミの雑種、生息域拡大」

 ネグロ氏と同じく、ゲート氏も成体で青い目をもつコヨーテがいるなら、それは遺伝子の突然変異だろうと考えている。目の色に関わる遺伝子の数は比較的少なく、十分に考えうることだとゲート氏は言う。

コヨーテの未来

 青い目のコヨーテが目撃された場所の近くでコヨーテを保護するNPO「プロジェクト・コヨーテ」を運営するカミラ・フォックス氏も、突然変異説を支持している。

 フォックス氏も同団体の科学顧問団メンバーも、これまで青い目のコヨーテを見たことはないという。顧問団のメンバーの中には、このコヨーテの目の色は、本当に青かどうか疑わしいという意見もあるそうだ。

 フォックス氏は、この写真を見た人が、コヨーテと飼いイヌがよく似ていることに気づくことに期待している。というのも、北米のコヨーテは法律で守られる対象となっておらず、米国では狩猟家や政府機関によって40万匹以上が毎年が殺されているからだ。(参考記事:「コスタリカ 昆虫中心生活 『デカイ犬』と思ったら、野生のあの動物だった」

「イヌはペットとして愛してかわいがり、野生のコヨーテは問答無用で殺される。この状況はひどく間違っていると思います」とフォックス氏は語った。

「ワイルドライフ・フォト ――動物たちの素顔 」(画像クリックでギャラリーへ)
「ワイルドライフ・フォト ――動物たちの素顔 」(画像クリックでギャラリーへ)
コヨーテは順応性の高いハンターであり、ほとんど何でも食べる。(Photograph by Michael S. Quinton)

文=Callie Broaddus/訳=北村京子

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