中国のオオサンショウウオ、実は5種以上と判明

1種と考えられていたが遺伝的には別々、現状の保護策は逆効果に

2018.06.01
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 今回の発見のきっかけとなった研究は、20年以上前にナショナル ジオグラフィック協会の資金を得て始まった。研究はいったん立ち消えになったが、新しい技術が開発されたおかげで2007年に再開された。以前よりも詳しい遺伝子解析ができる最新ツールによって、チュウゴクオオサンショウウオには少なくとも5種、多ければ8種いるかもしれないことが判明した。(参考記事:「中国でレアなオオサンショウウオ、200歳は言い過ぎ」

「1992年当時、中国の状況は今とはだいぶ違いました。許可なしには現地へ入ることも困難でした。標本の数も不十分で、遺伝子解析の技術も今と比較するととても原始的なものでした」

5種がやはり1種になるかも

 マーフィー氏は、このまま検査されていないサンショウウオを野生に放し続ければ、サンショウウオの多様性は少しずつ失われ、あと10~20年もすれば1種のみになってしまうだろうと懸念する。(参考記事:「わずか100年でどのように新種が誕生したのか」

「チュウゴクオオサンショウウオほど体の大きな動物は、生態系の中でも大きな役割を果たしています。これらがいなくなってしまえば、どのような影響が出るのかはわかりません」とマーフィー氏。「かわいくはないかもしれませんが、最大級の保護策が必要です」

ギャラリー:地球の奇跡!目を疑うほど色彩豊かな動物たち 写真42点(画像クリックでギャラリーページへ)
インドカメレオン
(Photograph by Raviraja Ponnuswamy, National Geographic Your Shot)

文=Elaina Zachos/訳=ルーバー荒井ハンナ

おすすめ関連書籍

PHOTO ARK 動物の箱舟

絶滅から動物を守る撮影プロジェクト

世界の動物園・保護施設で飼育されている生物をすべて一人で撮影しようという壮大な挑戦!

定価:本体3,600円+税

  • このエントリーをはてなブックマークに追加