【動画】カワウソがジャガーを撃退、方法は?

捕食者同士による緊迫の団体戦、ブラジル

2018.05.02
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 オオカワウソがジャガーを追い払ったこの映像の数週間前のこと、サン・ロレンソ川沿いで、オオカワウソの一家を捕まえようとする1頭のジャガーをララ氏は見た。オオカワウソは大声を出し、アグエと名付けられたこのジャガーを取り囲み、水をはねかけて威嚇し始めた(冒頭の映像を参照)。

「この作戦はうまくいきました。アグエはずっと尻尾を振っていましたが、その振り方で怖がっていたことがわかります」と同氏。

なぜ珍しいのか

 しかし、ジャガーとオオカワウソの対決が、滅多に見られないのはなぜだろうか?

 1つには、両種共に過去に乱獲され、単純に数が比較的少ないからだとパンセラの最高保護活動責任者ルーク・ハンター氏はメールで述べた。

 このため、「生き延びたジャガーとオオカワウソは、人間を極端に警戒するようになり、たとえ今回のような対決があったとしても、目撃する機会はほとんどなかったのです」と同氏。

 自然保護活動家による同地域の活動に伴い、「今日では、そのような状況は変わってきました」(参考記事:「復活するワニの楽園」

 パンタナールでのジャガーの生息数は安定しているものの、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは「近危急種(near-threatened)」に指定されている。オオカワウソも絶滅の危機に瀕しており、パンタナールは個体数が回復しつつあるとされる数少ない地域の1つだ。(参考記事:「中南米に残るジャガー信仰、人をのみ込む秘薬」

 南米の観光客は、野生動物が繰り広げるドラマを見慣れていないとパジャン氏は語る。

「アフリカでは、ライオンとハイエナなどの対決がたくさん見られます」と同氏は話す。「それと似たようなものです。南米のことではありますが、この映像を撮れたことにとても興奮しています」(参考記事:「【動画】ライオンが奪ったカメラに写っていたのは」

文=KATIE STACEY/訳=牧野建志

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