史上最大級の魚竜の化石を発見、体長約25m

シロナガスクジラに迫る大きさ、魚竜が史上最大の動物だった可能性も

2018.04.11
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なぜ最大だとわかるのか

 2004年に、体長約21メートルのショニサウルス(Shonisaurus sikanniensis)という魚竜の化石が見つかっている。ロマックス氏とマザリー氏は、それを調べるためにカナダのアルバータ州に向かった。新たに見つかった化石をショニサウルスのあごの骨と比べてみたところ、25%ほど大きかった。その比率から、今回見つかった魚竜は全長約25メートルと推定されている。(参考記事:「国立科学博物館のショニサウルスの化石」

巨大な魚竜ショニサウルスの骨格と外見の復元図。(ILLUSTRATION BY NOBUMICHI TAMURA & SCOTT HARTMAN)
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この発見が重要なわけ

 ロマックス氏は、今回の発見によって、英グロスターシャー州にあるオーストという村の近くでばらばらに見つかったいくつかの骨について、再解釈が迫られていると話す。オーストの骨片は、古いものは1850年に発見された。長いこと陸生の恐竜の脚、あるいは他の部分の骨とみなされてきたが、巨大な魚竜の骨と間違えやすく、しっかりと検証されていなかった。

 ロマックス氏らは、オーストの骨も巨大な魚竜のものではないかと考えている。今回見つかったものよりも、さらに大きな魚竜である可能性もある。

「今回の骨とオーストの骨を比べてみて、愕然としました」とロマックス氏は言う。「オーストの骨も巨大な魚竜のものだとわかったんです。しかも、英国で見つかった中でいちばん大きなものです」

 英サウサンプトン大学の古生物学者ダレン・ナイシュ氏も、これらの骨の大きさは驚異的だと同意している。ナイシュ氏は、最近オーストの骨を調査した研究チームの一員であり、彼らも同様に巨大な魚竜のあごだと結論づけている。(参考記事:「小型翼竜の新種、5歳の少女が発見」

 そのナイシュ氏も、今回の研究チームによる魚竜の推定体長は妥当だとしており、魚竜は「巨大なヒゲクジラ類に迫るか、あるいはしのぐ大きさです」と述べた。(参考記事:「クジラやトドらの大型化、理由を解明、定説覆す」

文=John Pickrell/訳=鈴木和博

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