ギャラリー:浮遊生物サルパに乗り込んだタコ 写真5点(画像クリックでギャラリーページへ)
浮遊性タコの一種アオイガイ(カイダコ)。自身が作った殻のなかで暮らす。(Photograph by Ryo Minemizu)

なぜタコがサルパの中に?

 アミダコのオスはなぜ、サルパの中に入って暮らしているのだろうか。

「クラゲなどの触手に刺されないような効果があるのでは」と峯水氏は推測する。同氏がこのアミダコを詳しく観察したところ、表皮がメスに比べて思いのほか柔らかかった。同じく浮遊性のタコであるアオイガイ(カイダコ)は、「殻」を作ることで自分の体や卵を守っているが、アミダコの場合はサルパに入ることで同じような効果があるのではないかと言う。

 池田氏も、実際のところはわからないとしつつ、こう語る。「イカやタコの仲間は一般に脳が大きく、賢い。たとえばメジロダコは拾った貝殻で自分の体を覆って隠れるなど、道具を使うことがわかっています。アミダコも何らかの道具としてサルパを利用しているのかもしれません」(参考記事:「【動画】道具を使うタコ、貝殻を身を隠す盾に」

※写真家、峯水亮氏のホームページはこちら
http://www.ryo-minemizu.com/

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文=ナショナル ジオグラフィック編集部