危険すぎ? 退屈? 冬季五輪の「幻の競技」3選

かつては存在した「公開競技」、正式採用に至らなかった理由

2018.02.14
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スピードスキー

1992年のアルベールビルオリンピックでは、スピードスキーの速度は時速約230キロにも達した。(Photograph by Nathan Bilow, Allsport, Getty Images)
[画像のクリックで拡大表示]

 スピードスキーは、相手と競うのではなく、人類最速のスキーヤーを目指して滑る競技だ。1992年のアルベールビルオリンピックで公開競技となり、1度だけ実施された。優勝者の記録は時速約230キロ。スカイダイビングのように安定した自由落下の速度が時速190キロ程度であることを考えると、いかに速いかがわかる。(参考記事:「スキーの起源を訪ねて」

 平昌オリンピックでは、スノーボードの新種目として「ビッグエア」が加わった。これは、「X GAMES」というアクションスポーツの大会でも人気のある競技だ。スピードスキーも、そのようなエクストリーム系の種目として適しているとグリーンハム氏は話す。それなのに、なぜオリンピックの正式競技に採用されなかったのだろうか?

アルベールビルオリンピックでスピードスキーが行われた斜面。スイス人選手が大会中の練習で死亡するという悲劇的な事故が起きた。(Photograph by Pascal Rondeau, Allsport, Getty Images)
[画像のクリックで拡大表示]

 最大の理由は、不幸にも「オリンピックでの練習中に死亡事故が起きたことです」とワルチンスキー氏は話す。アルベールビルオリンピックでは、スイスのニコラ・ボシャテー選手がスピードスキーの練習中、悲劇的な死亡事故に見舞われた。

 加えてワルチンスキー氏は、スピードスキーはテレビ映えがいまひとつだと指摘する。オリンピックの視聴率に関わってくる重要な要素だ。(参考記事:「消えていったオリンピックの競技種目」

【参考動画】オリンピックの歴史
オリンピックがどこで始まったのか、ゼウスに何を捧げるのか、戦時にどのように休戦をもたらしたのか。その歴史について学ぼう。(解説は英語です)

文=Becky Little/訳=牧野建志

おすすめ関連書籍

旗の大図鑑

国旗から信号旗・レース旗・海賊旗まで

国旗、域旗、信号旗、レース旗、社会運動の旗、海賊旗、国際機関の旗……。 古今東西の多様な旗の世界を逍遥する、愉しみに満ちた一冊。

定価:3,410円(税込)

おすすめ関連書籍

世界の「こんにちは」

世界の115の言葉で挨拶できる! この世界には、楽しい文字や音が

定価:1,980円(税込)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加