31日はスーパーな皆既月食、35年ぶり

必見、人呼んで「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」

2018.01.30
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
天の川を背景に輝く赤い月。(PHOTOGRAPH BY BABAK TAFRESHI, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)
[画像のクリックで拡大表示]

月食はどこで観測できる?

 今回のスーパー・ブルー・ブラッドムーンが一番よく見えるのは、北米大陸西海岸の北部、中国、日本、そして大部分のオーストラリアだ。これらの地域では、1月31日の夜(米国は1月31日の早朝)に皆既月食の一部始終を観測できる。

 月食は、月が地球の影のもっとも暗い部分(本影)に入る20時48分に始まる。その影は左から右に広がっていき、月が完全に地球の影に飲みこまれる21時52分に皆既食が始まる。このとき、月は赤っぽいオレンジ色に変わるはずだ。

 皆既月食が続く時間は場所によって異なるが、日本では1時間17分ほどだ。その後も部分食は続き、2月1日の0時11分になると、月食は完全に終わる。

 南米大陸西側の一部、大半の北米地域、インド、ユーラシア東部では、部分食を観測できる。アフリカや南米の大部分では、残念ながら今回の天体ショーを見ることはできない。(参考記事:「99年ぶり大陸横断日食に全米沸く 写真16点」

月はなぜ赤くなる?

 皆既月食が起きると、月は地球の影に入る。しかし、地球の大気を通った太陽光は、赤い光が屈折して月の表面を照らす。その結果、部分食が起きているときに暗い灰色に見える月は、皆既食になると赤っぽいオレンジ色に変わる。

2011年12月10日、イランのザグロス山脈を覆う夕闇を照らす皆既月食。(PHOTOGRAPH BY BABAK TAFRESHI, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)
[画像のクリックで拡大表示]

 皆既食の最中の月の色は、そのときの地球の大気に含まれる塵の量によって大きく変わってくる。たとえば、火山活動が起きていれば、何トンもの灰が大気の上層部にまで放出されるので、濃い赤色に見える。

 月食の際の月の色を正確に予測するのは難しいが、現在の状況から考えると、今回の皆既月食では鮮やかなオレンジ色の月が観測できるだろう。

皆既食を観測できない方は

 空が曇っていたり、月食が日中の時間帯だったりする場合は、Virtual Telescope ProjectやSloohなどのWebキャストでオンラインライブ中継を見るといいだろう。もし月食を見逃してしまっても安心してほしい。次に皆既月食が起きるのは、2018年7月27日だ。アジア、オーストラリア、アフリカ、ヨーロッパ、南米で観測できる。

 31日は晴天を期待しよう。

文=Andrew Fazekas/訳=鈴木和博

  • このエントリーをはてなブックマークに追加