バイキングの櫛を発掘、刻まれた文字に研究者興奮

バイキングの「ルーン文字」、発展の謎を解き明かす鍵となるか

2018.01.24
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ウィリアムズ氏は言う。「結局のところ、どちらも仮説に過ぎません。この新しい文字が発見されるたびに、パズルのピースが埋まっていくのです」(参考記事:「インカに「文字」?解読の有力な手掛かり発見か」

その他の遺物も

 櫛のほかに、オーフス大学のチームは、象牙かシカの枝角のようなもので作られた皿も発見した。これにもルーン文字で何か言葉が書かれているが、あまりに細かな断片のため判読できない。発掘者らは、バイキングに多い名前「トビー」かもしれないと推測している。材料と切り方から、箱または棺に儀式にのっとって取りつけられたものではないかと見られている。(参考記事:「千年前のバイキングが埋めたお宝が出土、英国」

 大昔のルーン文字が刻まれたどちらの遺物も、リーベというスカンジナビア最古の町、すなわちバイキングの最初の居住地として知られている場所で発掘された。ここでは2017年、ほかにもルーン文字が刻まれた古い遺物が2つ発見されている。1つは単純な作りのアイロン、もう1つはバイキングの神「オーディン」を呼び出す言葉が刻まれた頭蓋骨だとシンドベック氏は説明する。

 2017年に同遺跡で発見された複数の鋳型は、ヨーロッパ各地で発見されている金属細工と一致する。シンドベック氏によれば、これはリーベがバイキング時代の初期に中心的な役割を果たしていたことを示すものだ。

 この古都について解明するために、1年にわたるプロジェクトが進行中。その一環として、現地では今も発掘が続けられている。

文=Sarah Gibbens/訳=山内百合子

おすすめ関連書籍

バイキング

大海の覇者の素顔

雑誌「ナショナル ジオグラフィック日本版」の好評記事をデジタル化してお届けする「ナショジオ・セレクション」。

定価:本体300円+税

  • このエントリーをはてなブックマークに追加