この世の果て? 地獄のような絶景10選

「地獄の門」から「血の滝」まで、恐ろしくも美しい自然の驚異

2017.12.11
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息もできない結晶洞窟

巨大結晶の洞窟。探検家が小さく見えるほど巨大なセレナイトの柱が洞窟内を貫いている。耐えられないほど高温多湿な洞窟に入り、世界最大級の結晶を見た人はほとんどいない。(PHOTOGRAPH BY CARSTEN PETER, SPELEORESEARCH & FILMS, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)

 メキシコの「結晶洞窟」は、世界最大級の結晶があることで知られているが、観光客が押し寄せるような場所ではない。洞窟の真下にマグマだまりが存在し、熱中症のリスクを承知で立ち入る人などほとんどいないだろう。(参考記事:「巨大結晶の中に5万年、未知の休眠微生物を発見」

 「立ち入った瞬間から、死へのカウントダウンが始まる」とコロウニス氏は話す。「気温は50度くらいで、湿度は100%近い」

 コロウニス氏は2年をかけて、洞窟内で1日を過ごすための許可を得た。2015年、鉱山の操業が終了し、洞窟は再び地下水で満たされた。(参考記事:「ナショジオ写真家による美しい洞窟写真9点とその撮り方」

世界でいちばん雷が多い場所

ベネズエラ、カタトゥンボ川がマラカイボ湖に流れ込む地域は、地球上で最も雷が多い場所だ。(PHOTOGRAPH BY JORGE SILVA, REUTERS)

 結晶洞窟を見るチャンスはもうないが、「地球上で最も電気を帯びた場所」を訪れることは可能だ。ベネズエラのカタトゥンボ川とマラカイボ湖が出会う場所では、1年間に200日以上も雷が発生する。1時間に280の雷を観測することもある。一部の科学者は、夜間にイオン化したメタンがたまり、上空の電場が強くなるのではないかと推測している。(参考記事:「落雷でトナカイ300頭以上が大量死、ノルウェー」

虹色の熱水泉

米国イエローストーン国立公園のグランド・プリズマティック・スプリング。驚異的な虹色は、過酷な環境に暮らすバクテリアがつくり出したものだ。(PHOTOGRAPH BY FRANS LANTING, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)

 イエローストーン国立公園のグランド・プリズマティック・スプリングはしばしば「虹色の熱水泉」と呼ばれる。中心部の水温は90度近くに達し、ほとんどの生物を寄せつけない。そのため、水の透明度が高く、美しい青色をしている。(参考記事:「イエローストーン 自然保護の実験場」

 中央から湧き出た熱水は外側に行くほど冷やされ、水温に耐えられる藍藻が生息している。まず、シネココッカス属の藍藻が過酷な環境で黄の色素を生成し、青の周りに黄色の輪ができる。さらに、水温が低くなるほど生物が多様化し、輪の色が変化していく。

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