この世の果て? 地獄のような絶景10選

「地獄の門」から「血の滝」まで、恐ろしくも美しい自然の驚異

2017.12.11
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真っ赤に染まる湖

タンザニアのナトロン湖。藍藻によって赤く染まったアルカリ性の塩で覆われている。絶滅の危機にひんするコフラミンゴの繁殖地でもある。(PHOTOGRAPH BY NATURE PICTURE LIBRARY, ALAMY)

 人を寄せ付けない色鮮やかな場所は、もう一つある。タンザニアのナトロン湖だ。塩水に暮らす藍藻(らんそう)のおかげで、湖は真っ赤に染まっている。水はアンモニアと同程度のアルカリ性で、温度は50度近くに達する。(参考記事:「ナトロン湖、宇宙から眺める地球」

 決して水遊びに最適な場所ではないが、湖岸はフラミンゴの重要な生息地となっている。フラミンゴがピンク色なのは、赤い藍藻を食べているためだ。

血の滝

南極にある「血の滝」。このような色をしている本当の原因は、ごく最近まで不明だった。(PHOTOGRAPH BY AURORA PHOTOS, ALAMY)

 南極にも、血のように赤い滝がある。真っ白な氷河の中で、ひときわ目立つ存在だ。

 この「血の滝」が発見されたのは1911年。赤色の原因は藻類だと長年考えられてきた。ところが2017年6月、血の滝の成り立ちを示唆する新しい地図を、アラスカ大学の研究チームが発表した。鉄分を豊富に含む塩水が、氷の割れ目を通り抜けていることを証明するものだ。塩水が滝として落ち始めた瞬間、鉄分が酸素と反応し、さびのような赤色に変化していたのである。(参考記事:「南極を流れる不気味な「血の滝」、謎を解明」

枯れ果てた大滝

米国ワシントン州にあるドライ・フォールズ。かつてはナイアガラの滝をも凌ぐ世界最大の滝だった。(PHOTOGRAPH BY JOHN ELK III, ALAMY)

 米国ワシントン州クーリー・シティーにあるドライ・フォールズは、ちょっと悲しい滝だ。世界最大の滝となるはずだったが、今はその姿を見ることはできない。ナイアガラの滝より10倍大きく、最後の氷河期には、高さ約120メートル、幅5キロ弱の規模を誇っていた。しかし現在のドライ・フォールズは、断崖に囲まれた湖となっている。もはや過去の栄光はない。(参考記事:「干上がるアラル海からの警鐘」

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