悪魔の指!流血する歯!見た目がホラーなキノコ6選

恐ろしげな植物やキノコの仲間あれこれ

2017.08.03
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シダー・アップル・ラスト

シダー・アップル・ラストのオレンジ色の触手は、降雨量の変化に応じて縮んだり膨らんだりする。(PHOTOGRAPH BY BACKYARD PRODUCTIONS, ALAMY)
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 ホッジ氏のお気に入りのキノコの一つが、一生のうちにリンゴとシダーの木の両方に寄生するシダー・アップル・ラスト(シダー・リンゴ・サビの意、学名:Gymnosporangium juniperi-virginianae)だ。シダーの仲間であるビャクシンの木に寄生したシダー・アップル・ラストは、大きなオレンジ色のボールを形成し、その枝から実のようにぶら下がる。

「雨が降ると、そのボールからオレンジ色の腕のようなものがニョキニョキと生えてきます。腕はゼラチン状をしており、まるで木からタコが生えているように見えます」。このオレンジ色の腕はまた、降雨の有無で縮んだり膨らんだりする。

 オレンジ色のボールから放出された胞子は、風に乗ってリンゴの木に取り付き、そこでオレンジ色の糸のような形状に成長し、木の外観を損なう病気の原因となる。やがてこの糸の中で胞子が作られ、それがビャクシンの木にたどり着くと、ここからまた同じサイクルが繰り返される。(参考記事:「スノーマン、カビが描くクリスマス」

ススホコリ

ススホコリは植物でもキノコでもなく、変形菌と呼ばれる巨大な単細胞生物。(PHOTOGRAPH BY BRIAN KELLY, ALAMY)
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 ススホコリ(学名:Fuligo septica)は、変形菌(粘菌)の一種。植物でもキノコでもないが、自然界におけるもっとも不気味かつ魅力的な存在の一つだ。

「これは要するに、巨大なアメーバです」とホッジ氏は言う。「通常はアメーバを裸眼で見ることはできません。しかしススホコリは、デザート皿くらいの大きさがあるのです」。ホッジ氏のところには、ススホコリに関する電話がしょっちゅうかかってくるという。庭の堆肥の中で見つかることが多いからだ。

「奇妙な姿をしているので、これを目にした人はひどく怯えてしまうのです」。さらに不気味なのは、この巨大な生物に這い回る力があることだ。(参考記事:「“裏切り者”が生き延びる粘菌の世界」

「ススホコリはしばらくあたりを動き回ると、やがて胞子の詰まった形に変わります」とホッジ氏は説明する。「この胞子から再び小さなアメーバが這い出してくるのです」

 なんとも不気味な話だが、ホッジ氏は自らが教える講座で、生徒たちにススホコリを渡して家で育てさせているのだという。

 生徒の中には、このネバネバとしたペットに強い愛着を持つようになる者もいるそうだ。「これはタコスッポンタケやススホコリを愛する人たちを増やすための、私なりの作戦なのです」(参考記事:「キノコの形状、恐怖の昆虫寄生菌」

文=Erika Engelhaupt/訳=北村京子

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