【動画】仰天!ヘビの0.1秒の攻撃かわすネズミ

23回の速攻をすべて防いだ「絶対防御」、カウンターで頭にハイキックも

2017.07.28
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すべて生き延びた

 一方、ヨコバイガラガラヘビの側は散々だった。彼らはネズミに23回襲いかかったが、攻撃がヒットしたのは1回きりで、そのネズミも無事に生き延びた。(参考記事:「【動画】巨大ヘビがネズミを一呑み」

 サバクカンガルーネズミたちは予想のつかない大ジャンプをし、強力な後ろ足でヘビの頭に蹴りを入れることさえあった。(参考記事:「洞窟にぶら下がるヘビがコウモリを襲撃」

「この反撃があるため、サバクカンガルーネズミはヨコバイガラガラヘビの恐るべき敵になっています」とウッドフォード氏は言う。

【動画】子を襲われた母ネズミがヘビを猛攻撃
【動画】子を襲われた母ネズミがヘビを猛攻撃

 さらに意外だったのは、襲撃される前にネズミがヘビに気づいたときには、毎回、怒った野球のコーチのように砂を蹴り、足を踏み鳴らして、ヘビの邪魔をしたことだった。

 ウッドフォード氏によれば、ときにはヘビの体が埋もれるほど大量の砂をかけて、隠れ場所を放棄させることもあったという。(参考記事:「ネズミの喜ぶ表情が判明、くすぐって検証」

「大変なことになるぞ」と足音で警告

 米タルサ大学の生物学者ペギー・ヒル氏は、今回の研究には関与していないが、サバクカンガルーネズミが足を踏み鳴らすのは自分の存在が察知されたことをヘビに気づかせるためかもしれないと指摘する。ヘビは地面の振動に非常に敏感だ。

 ヒル氏はまた、サバクカンガルーネズミは足を踏み鳴らす音を利用して仲間と連絡を取っているのかもしれないと言う。

 サバクカンガルーネズミのこうした戦術は、非常に効果的なようだ。ネズミがヘビの存在に気づいているときには、ヘビは決してネズミを襲撃しなかったからである。ウィットフォード氏によると、足を踏み鳴らしているときのネズミは、「ここから立ち去らないと、大変なことになるぞ」と警告しているように見えるという。(参考記事:「【動画】子を襲われた母ウサギが、ヘビに猛反撃」

 ネズミがヘビから逃げるだけでなく、ここまで攻撃的に出る理由はよく分からないが、自分たちの縄張りからあらゆる脅威を取り除いておきたいのかもしれない、とウィットフォード氏は考えている。

 ヨコバイガラガラヘビはしばしばサバクカンガルーネズミの巣穴を狙うため、自分の縄張りからヘビを追い出せばより安全に子育てができるからかもしれない。

 あるいは単純に、ヘビの注意を引くことで、機先を制しようとしているのだろうか。

文=Joshua Rapp Learn/訳=三枝小夜子

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