【動画】陥没穴が住宅をのみ込んだ、直径60m

陥没が相次ぐ米国フロリダ州、危険地域に住宅地が拡大

2017.07.24
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

陥没事故は増えている?

 2015年にフロリダ州で行われた調査では、自然の地質現象に加えて、水の汲み上げや大きな荷重といった人間の活動が陥没を誘発していることが明らかになった。(参考記事:「【動画】道路をゆっくり飲み込む恐ろしい地滑り」

 けれどもブリンクマン氏は、陥没の件数が増えているという見方は、少なくともフロリダ州については間違っていると指摘する。都市が郊外へと拡大し、陥没しやすい地域にまで人々が住むようになったことで、被害が生じやすくなっているのだ。

 人間の活動は陥没穴の形成スピードを速めるが、地質的な陥没穴の原因となることはまれだという。その一方で、都市部で発生する陥没は、不安定なインフラが崩壊することによるものが多い。

 2013年、『Mother Jones』誌はルイジアナ州バイユーコーンの町が陥没穴にのみ込まれつつあると報じた。この町には大規模なコンビナートがあって水圧破砕という手法で掘削を行っているため、これが陥没の原因なのではないかと懸念されている。(参考記事:「巨大な穴にのみ込まれる町、ペルーの鉱山」

 ブリンクマン氏は、水圧破砕と陥没を結びつける研究はなく、両者を関連づけるにはさらなる研究が必要であると言う。いくつかの州では陥没に関するデータベースがあるが、全米規模のデータベースは1つもない。(参考記事:「【動画】湖の巨大「ダム穴」、まるで地獄の入口」

文=Sarah Gibbons/訳=三枝小夜子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加