【動画】子グマ2頭を乗せて泳ぐ母グマ、貴重映像

専門家でも出会わない珍しい行動を目撃

2017.07.04
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クマは水が好き

 水に入った母グマから子グマたちが離れなかったのは、強い絆で結ばれていたからだ。母グマが水に入っていくときに、子グマたちは置いて行かれないようにその背によじ登ったのだろう。インドに生息するナマケグマは、背中に子グマを乗せて運ぶことが知られている唯一のクマだが、これはトラが生息する地域で子グマを守るために適応した結果である。(参考記事:「【動画】絶滅寸前のアムールヒョウ、貴重な母子の姿」

 向こう岸に着いて水からあがった母グマは、すぐさま小走りに森の中へ消えていった。背中から転がり落ちた2頭の子グマたちも母グマを追って走りだした。

 ガーシェリス氏もキャスワーム氏もローズマン氏も、親グマが子グマを運んで泳ぐのを実際には見たことがない。(参考記事:「【動画】珍事!車に戻ったら中にクマが」

 母グマがこのような行動をとったのは、母グマ自身がローズマン氏のボートにおびえたからではないかと2人とも指摘した(クマが彼を見たことはローズマン氏も認めている)。(参考記事:「ドローンはストレス源? 動物保護に課題」

「向こう岸に着くとすぐに母グマが駆け出します」とガーシェリス氏は言う。「彼女はその場から逃げたかったのでしょう」。動画の中で母グマが何度も肩越しに振り返っている点にも氏はふれ、クマは強い母性本能を持っているとはいえ、自己保存本能ほど強い本能はほとんどないと付け加えた。(参考記事:「【動画】衝撃、子グマを食べるホッキョクグマ」

 ヒグマが水を好むことはよく知られている。アラスカのカトマイ国立公園のブルックス滝にはライブカメラが設置されていて、サケを捕まえるために急流の中を歩くクマたちの様子を見ることができる。カトマイ国立公園のウェブサイトによると、クマたちはしばしば同公園が「ジャグジー」と呼ぶ場所に座って、魚が泳いでくるのを待っているという。

 ローズマン氏は、サケがたくさんいる川で「シュノーケリング」をするクマを見たことがある。そのクマは、流れに浮かびながら顔を水につけて魚を探していたそうだ。

 クマは水遊びをすることもある。イエローストーン国立公園に設置されたカメラは、深い水たまりで涼んだり水しぶきを立てて遊んだりするクマの姿を捉えている。(参考記事:「【動画】川で遊ぶクマを至近距離で撮影した」

文=Sarah Gibbens/訳=三枝小夜子

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