消えた「世界八番目の不思議」、場所を特定か

ニュージーランドの驚くべき景観、19世紀の測量日誌が手掛かりに

2017.06.16
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「地図製作の父」の測量日誌を信じて

 バン氏らは、1859年に地図製作者フェルディナント・フォン・ホフシュテッターがロトマハナ湖を測量した際の日誌を分析し、テラスは現在、ロトマハナ湖の湖岸の地下10~15メートルの深さに埋もれていると考えている。彼らは、日誌に記録されていたテラスの方角から、その場所が現在のロトマハナ湖のどこに位置するかを特定した。(参考記事:「ポンペイを襲った超高温の火砕サージ」

 ホフシュテッターの日誌は、タラウェラ山の1886年の噴火の前にこの地域で行われた唯一の包括的な測量だ。

 バン氏はガーディアン紙に、「私たちの研究は、ニュージーランドのこの地域で行われた唯一の測量に基づいています。ホフシュテッターは非常に有能な地図製作者でしたから、この測量が信頼できるものであることは明らかです」と語った。

 実際、ホフシュテッターは「ニュージーランド地図製作の父」と呼ばれる人物で、当時は、ニュージーランド政府に雇われて島の測量を行っていた。(参考記事:「南極から月面まで、ナショジオ100年の地図」

 ノルデン氏がニュージーランドのサンデー・スター・タイムズ紙に説明したところによると、彼は2010年にホフシュテッターの業績に関する展示の準備をしていたときに、この日誌を発見したという。

 ノルデン氏とバン氏は、ド・ロンド氏らがテラスは噴火によって破壊されたと主張していることについて、「彼らがテラスのほとんどが破壊されたと結論づけたときに、私たちがピンクテラスとホワイトテラスが残存していることを示す初の証拠を発見したのは皮肉なことです」と語った。

 この場所での将来の発掘調査が認められるかどうかは、先住民の判断に委ねられている。(参考記事:「超巨大火山に噴火の兆候、イタリア」

文=Sarah Gibbons/訳=三枝小夜子

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