さよならケプラー宇宙望遠鏡、大量の惑星を発見

宇宙に対する私たちの理解に革命をもたらした

2018.11.01
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 NASAは現在、宇宙望遠鏡「トランジット系外惑星探索衛星(TESS)」によるミッションで、太陽系から近い20万個以上の恒星を調査しており、特性を評価するのに最適な惑星を探している。将来は、近く打ち上げられるジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡や、現在開発中の巨大地上望遠鏡といった機器を使って特性評価が行われるかもしれない。後者には欧州超大型望遠鏡、巨大マゼラン望遠鏡、あるいは建設反対の声が起きている30メートル望遠鏡がある。(参考記事:「【解説】NASAの新衛星TESS、宇宙で何を?」

【動画】NASAの最新衛星はどうやって系外惑星を探すのか
2018年4月、NASAはケプラーを引き継ぐミッションを開始した。トランジット系外惑星探索衛星「TESS」だ。この探査機の仕組みを概観してみよう(解説は英語です)。

 やがては地球上から系外惑星を直接見つけたり、そこに生命の兆候を探したりできるようになるだろう、とクリスチャンセン氏は言う。一方、現時点で得られている結果も興味深く、天文学者を忙殺するのに十分だ。

「私たちは現在、ハッブル宇宙望遠鏡とスピッツァー宇宙望遠鏡を使って系外惑星の大気を調べていますが、面白い結果を毎回のように新しく見つけています」とクリスチャンセン氏。

 米エール大学のデブラ・フィッシャー氏は、「系外惑星の大気に目をこらす動機は、その惑星の雲に刻まれているかもしれない生命の痕跡など、地球の外にある生命の兆候を探し出すことです」と話す。(参考記事:「40光年先に地球似の惑星を発見、生命探しに最適」

 こうした手がかりを簡単に探り出せる手段は、今のところない。しかし、NASAが計画中のいくつかのミッションでヒントが見つかるかもしれない。はるかかなたの惑星からの光を分解し、惑星の化学組成を読み取る、分光法というプロセスを使うものだ。(参考記事:「惑星8個もつ恒星、AIが発見、太陽以外で初」

「系外惑星の分光測定は、何としてもやりとげます!」と、フィッシャー氏は宣言した。

文=Nadia Drake/訳=高野夏美

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