【動画】リスはこんなに面白い、4つの知的行動

木の実を仕分けて貯蔵し、イライラを尻尾で表現し、知らない物におそるおそる近づき、そして・・・

2017.10.16
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尻尾で語るボディーランゲージ

 尾を弓なりにしてピシピシと振るリスはおそらく欲求不満であり、反感の気持ちを態度に出している。いら立って足を踏み鳴らす人のようなものだ。この行動をさらに深く解明するため、リスが障害に対してどう反応するかを調べる実験が行われた。研究結果は、2016年に科学誌「Journal of Comparative Psychology」に掲載された。

 研究チームは22匹のトウブキツネリスを訓練し、好物のクルミが入った小箱を開けられるようにしてから観察した。トウブキツネリスが箱の開け方を習得すると次の実験に進み、箱がロックされて開かないか、中が空っぽのパターンを試した。その結果、リスの不満が強くなればなるほど、ふさふさの尾を激しく動かす様子が観察された。

 クルミにありつけない箱を前にしたリスは、いら立ちのサインを示しただけではない。お目当てのクルミを手に入れようと根気強く挑戦し、問題解決に向けた作戦を試す様子もみられた。

 リスの尾の役目は、イライラを吐き出す以外にもある。素早く振る動きとは対照的に、リスは尾をゆっくりと、旗のように動かすこともある。マクドナルド氏によると、「近くに敵がいる」という合図をほかのリスに送っている可能性が高いという。多くの場合、この動きには3種類の鳴き声が伴う。チッチッという短いクリック音、「ワァー」という長い音、比較的低い口笛のような音だ。

 2014年に科学誌「Behavior」に掲載された研究では、これらの異なる鳴き声が、さまざまな種類の尾の動きと並行して使われており、特定の合図を送っていることが観察された。研究チームは、鳴き声と尾の動きの中に、捕食者が空中から来る場合と地上から来る場合に強く対応しているものがあることも突き止めている。(参考記事:「イヌはしっぽで何を語る?」

旺盛な好奇心

 2014年のことだ。カナダの弁護士、デビッド・フライハイトさんは小型カメラとパン1かけを用意し、即席のカメラトラップを設置。近所のハイイロリスの撮影に成功し、瞬く間にインターネットで評判となった。

 映像には、最初は不安げにカメラを調べるリスのアップが写っている。やがてリスはカメラをつかみ、そのまま木の上に駆け上る。結局、カメラは地面に落とされたが、リスならではの視点を体験できる機会を視聴者に提供できた。(参考記事:「ジリスと記念写真、カナダ」

 話題の映像を見たマクドナルド氏は、驚きはしなかった。リスは変わった物が大好きで、食べ物がくっつけてあればなおさらだという。

「私たちは普通、ラットは実に頭がいいと思っています」とマクドナルド氏は言う。「リスも齧歯類の動物である以上、賢いと仮定した方がいいのです」

 以上説明してきたリスの行動を見つけられるか、冒頭の動画で確かめてみよう。

文=Sarah Gibbens/訳=高野夏美

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