【動画】薄氷の上をスケートで滑ると聞こえる神秘的な音(解説は英語です)。

「薄氷を踏む」と言えば、ヒヤヒヤものの危険な思いをすることだが、スウェーデンのスケート愛好家ヘンリク・トリッグ氏とモーテン・アイネ氏は「薄氷を滑る」のが趣味だという。

 凍り始めたばかりで薄いけれど、まだ手つかずの氷の上を滑る「ノルディック・スケート」は、究極のスリルを味わえると、トリッグ氏は言う。(参考記事:「氷の原野でスケートしまくる映像がすごい」

 ストックホルムを拠点とするトリッグ氏は、水の色が透けた暗い湖面と、その上を滑った時に発せられるレーザーのような神秘的な音をカメラにとらえ、芸術的な映像を作り上げた。数学者のアイネ氏は、トリッグ氏の写真を使ってノルディック・スケートの芸術と科学をテーマに本を執筆したことがある。2人とも、数十年のスケート経験を持つ。

 冒頭で紹介している動画は、スウェーデンのストックホルム郊外にある湖リッスマ・クワーンホで、4.5センチの厚さの氷の上をアイネ氏がスケートで滑走し、トリッグ氏が撮影したもの。

 どうやって、またなぜそれほど薄い氷の上を滑るのだろうか。アイネ氏に話を聞いた。

スウェーデン、ハラデスカー近郊で、スケートに適した氷を探す。写真はすべてヘンリク・トリッグ氏の著書『Vintervatten(冬の水)』に掲載されたもの。(PHOTOGRAPH BY HENRIK TRYGG)
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――なぜ、薄氷の上を滑るのですか。

 簡単に言えば、それが最も効率的で機械に頼らずに移動する方法だからです。走るよりもずっと楽ですしね。でも、その背後には、もっと哲学的な意味で、難しいことに挑戦する自分を後押ししたいという欲求があるのだと思います。(参考記事:「絶景、氷の世界のアドベンチャー写真21選」

――自然の中で滑るのと、スケートリンクで滑るのでは、スタイルに違いはありますか。

 フィギュアスケートやホッケーでは、常に加速したりブレーキをかけたりします。ノルディック・スケートはスピード・スケートに近いですが、もっとリラックスしています。急ぐ必要はないですから。

 私たちは、1日でかなりの距離を移動します。1日平均40~50キロ滑りますが、100キロ行くことも珍しくありません。追い風があれば、さらに距離を伸ばせるでしょう。

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