新種のワニ、Mecistops leptorhynchus。新種の発見は、じつに80年以上ぶりのことだ。(PHOTOGRAPH BY MATT SHIRLEY)
新種のワニ、Mecistops leptorhynchus。新種の発見は、じつに80年以上ぶりのことだ。(PHOTOGRAPH BY MATT SHIRLEY)
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 アフリカの中央部で、新種のワニが発見された。ワニの新種が正式に記載されるのは、じつに80数年ぶりのことだ。(参考記事:「イヌ属で150年ぶりの新種見つかる」

 カメルーンからタンザニアにかけての広大な場所に生息するこのワニは、Mecistops leptorhynchusと名付けられ、10月24日付けの学術誌「Zootaxa」に論文が掲載された。

 この種はこれまで、西アフリカに生息するアフリカクチナガワニ(学名:Mecistops cataphractus)と同じ種だと考えられてきた。アフリカクチナガワニの学名が変更されることはない見込みだ。今回の新種記載によって、現在、近絶滅種(critically endangered)に分類されているアフリカクチナガワニの生息数はさらに減少することになる。

 論文の筆頭著者で、ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーでもある米フロリダ国際大学のマット・シャーリー氏は、現在のアフリカクチナガワニの野生での生息数をわずか500匹と推定している。(参考記事:「凶暴なナイルワニが侵入、ルート不明、米フロリダ」

800万年以上前に分断されていた

 シャーリー氏によれば、アフリカクチナガワニのウロコは大きくて重く、皮膚も固いが、新種M. leptorhynchusの外見の印象はより柔らかくなめらかだ。また、アフリカクチナガワニの頭部には骨が隆起している部分があるが、M. leptorhynchusにはそれがない。

 だが、何より大きな違いは遺伝子にある。論文によると、2つの種の遺伝子が分かれたのは800万年以上前、現在のカメルーンにあたる場所に火山群ができたころだ。火山活動によってこの一帯の往来を妨げる山ができ、それ以来遺伝子の交流が途絶えることとなった。

 こうして地理的に隔てられたことで2種はそれぞれ独自の進化を遂げた。現在では、特定の重要な遺伝子の塩基対が5%以上も異なっているという。

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