ハワイに新島が出現、でも短かった命

ハワイ島の南東に新しい島ができつつある理由

2018.07.20
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【ギャラリー】ハワイ島の地形を変えるキラウエア火山、写真14点(写真クリックでギャラリーページへ)
キラウエア火山の噴火により、ハワイ島の沿岸に一時的に小さな島ができた。(PHOTOGRAPH COURTESTY U.S. GEOLOGICAL SURVEY)

 2018年5月から続く米ハワイ島のキラウエア火山の噴火により、先週、ハワイ諸島に小さな新島が加わった。ハワイ島の海岸から数メートルのところに生まれた新島は、直径わずか6~9メートル。太平洋の大海原で新たな歩みを始めるかに見えた。(参考記事:「【動画】ハワイの噴火、なぜ人は火山に住むのか」

 しかし、新島の命は短かった。数日後には新たに噴出した溶岩により海岸とつながり、ハワイ島の一部になってしまった。

 わずかな間だけ存在した新島は、ハワイ諸島で数千万年にわたり繰り広げられてきたドラマの最新のエピソードにすぎない。以下では、ハワイ諸島がどのように成長してきたか、ハワイ諸島の中で最も新しく、最も大きい島であるハワイ島の地形が、今回の噴火によってどのように変化しつつあるかを見ていこう。(参考記事:「ハワイ 知られざる溶岩の迷宮」

海中で生まれた島

 ハワイ諸島の萌芽が海底に現れたのは今から6000万年前。マントル深部から上昇してきたマグマ(どろどろに溶けた高温の岩石)が海底に到達し、毎年数センチずつ高くなって、5万~10万年をかけて太平洋の海面から顔を出した。島の誕生だ。

 マグマは地球のマントル深部にある「ホットスポット」から来ている。ホットスポットの位置は固定されていると考えられており、常に沸騰しているやかんのように、地表に向かうマグマを安定して供給している。(参考記事:「予知できる噴火、できない噴火」

 しかし、マントルの上にあるプレートは、地質学的なタイムスケールでゆっくりと移動している。現在は毎年、北西に向かって数センチずつ動いている。プレートは島を載せたまま移動するため、時間が経つと、島はマントルにあるマグマ源から切り離され、火山活動をやめる。

 ハワイ諸島のなかでも比較的古いカウアイ島やニイハウ島などの島々は、今から約500万年前には、現在キラウエア火山がある場所にあった。また、ハワイ島から北西に約5000キロ離れた位置には、今から約6000万年前に誕生した、ハワイ諸島で最も古い島々がある。これらの島は浸食が進み、今では海面からかろうじて顔を出しているだけである。

次ページ:水面下で成長中の火山も

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