ウナギの寝床

ウェブ・ブリッジ(オーストラリア)

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オーストラリア、メルボルンの「ウェブ・ブリッジ」はドックランズとビクトリア・ハーバーを結ぶ。(PHOTOGRAPH BY ALAMY STOCK PHOTO)

 オーストラリアの先住民、グディチュマラ族の人々は6000年以上にわたり、ビクトリア州のコンダ湖でウナギを捕まえてきた。水路とわなを利用した方法で、現存する淡水養殖としては最古の部類に入る。ウナギ養殖に使われるかご編みのわなは「クーリ」と呼ばれ、世界的に有名な彫刻家ロバート・オーウェン氏は、これをヒントに「ウェブ・ブリッジ」をデザインした。橋を存分に楽しみたければ、キャピタル・シティー・トレイルをサイクリングするか、ヤラ川のムーンライト・カヤック・ツアーに参加するのがおすすめだ。(参考記事:「ブーメランは殺人兵器だった、13世紀の骨に痕跡」

 自転車に優しい橋はデンマーク、コペンハーゲンの「バイシクル・スネーク」、スウェーデンの「セルベスボリ橋」、米国アーカンソー州ノース・リトル・ロックの「ビッグ・ダム・ブリッジ」、ポートランドの「ティリカム・クロッシング」などがある。

ゆったり空中散歩したい人には…

516アロウカ橋(ポルトガル)

ポルトガル北部アロウカにできた吊り橋「516アロウカ橋」を渡る旅行者。2021年6月8日撮影。1日に最高500人の観光客が訪れ、ガイドは日に7回、それぞれ約70人を案内してこの橋を渡る。(PHOTOGRAPH BY HORACIO VILLALOBOS, CORBIS/GETTY IMAGES)
ポルトガル北部アロウカにできた吊り橋「516アロウカ橋」を渡る旅行者。2021年6月8日撮影。1日に最高500人の観光客が訪れ、ガイドは日に7回、それぞれ約70人を案内してこの橋を渡る。(PHOTOGRAPH BY HORACIO VILLALOBOS, CORBIS/GETTY IMAGES)

 2021年5月に開通した全長516メートルの「516アロウカ橋」は、スイスの「チャールズ・クオーネン吊り橋」を抜いて世界最長の歩行者用吊り橋になった。パイバ渓谷とアギエイラス滝の息をのむような眺めは、眼下のパイバ川まで175メートルという高さを忘れさせてしまうだろう。

チャールズ・クオーネン吊り橋(スイス)

「チャールス・クオーネン吊り橋」

 これまで世界最長の座にあった「チャールズ・クオーネン吊り橋」は全長500メートル弱。まるでおとぎ話に出てきそうなマッターホルンを眺められる。

 高い橋を歩く勇気があるのなら、ほかにも中国の紅崖谷に新しく架けられたガラス張りの橋、米グランドファーザー山の「マイル・ハイ・スウィンギング・ブリッジ」、オーストリア、チロル州の「ハイライン179」、ダッハシュタイン山塊の氷河に架かる吊り橋、同じくダッハシュタイン山塊にあるガラスの壁に囲まれた「ステアウェイ・トゥ・ナッシングネス」がおすすめだ。

ロマンティックな人には…

ため息橋(イタリア)

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ロマンティックな「ため息橋」の下をゴンドラで通ることもできる。(PHOTOGRAPH BY BUENA VISTA IMAGES/GETTY IMAGES)

「ため息橋」は数世紀にわたり、詩人や画家、オペラ歌手を魅了し続けてきた。ゴンドラの船頭たちによれば、サン・マルコ広場の鐘の音を聞きながら、夕暮れどきに橋の下でキスすると、永遠の愛が約束されるそうだ。ドゥカーレ宮殿から「ため息橋」を渡り、青いラグーンに浮かぶサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂を眺めるツアーも用意されている。ゴンドラに乗れば、石灰岩に顔を彫った17世紀の魔よけの装飾「マスカロン」を見ることができる。(参考記事:「ミステリアスで美しい、ベネチア・カーニバルの魅力」

 幻想的な橋はほかにもある。イランの「スィー・オ・セ橋」や韓国、余佐川の「ロマンス橋」。スイス、ルツェルンの「カペル橋」は、17世紀のフレスコ画とおびただしい数のゼラニウムで装飾されている。

小さな「スリル」を求めている人には…

ゴールデン・ゲート・ブリッジ(米国)

 毎月300万台以上の車が「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」を通過する。バスの排ガスを吸いながら歩道を渡るより、ホーク・ヒルの新しい遊歩道から、鳥の気分でこの山のように高いつり橋を見下ろした方がいい。看板もガードレールも新しく、坂は緩やかになっている。夕暮れどきにヨットで出航し、甲板でくつろぎながら、橋の下でクジラを観察するのもおすすめだ。(参考記事:「眼前で激写! 人懐こいクジラのすむ海、メキシコ」

 壮大なつり橋を求めている人は、日本の「明石海峡大橋」や英国の「タワー・ブリッジ」、米国の「ブルックリン・ブリッジ」、コロラド州の「ロイヤル・ゴージ・ブリッジ」を目指してみるといい。

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