世界で最も素晴らしい橋12選

冒険好きから歴史好き、物理好きまでうならせる世界のスゴイ橋

2018.02.05
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のんびりしたい人には…

 ヘンダーソン・ウェーブ・ブリッジ(シンガポール)

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シンガポールの「ヘンダーソン・ウェーブ・ブリッジ」は明け方のバードウォッチングに最適。毎日午後7時〜午前2時には、LEDでライトアップされる。(PHOTOGRAPH BY FIFTYMM99, GETTY IMAGES)

 鋼材と現地の木材バラウが見事な曲線を描く、シンガポールで最も高い歩道橋。全長10キロ近くにおよぶ遊歩道「サザン・リッジ」の一部として、テロック・ブランガー・ヒル・パークとマウント・フェーバー・パークを結ぶ。日の出とともに足を運べば、人が少なく、バードウォッチングを楽しむこともできる。運がよければ、珍しいクロカッコウハヤブサを見られるかもしれない。

 ゆったり過ごすのにぴったりな森の橋といえば、カナダ、バンクーバーの「キャピラノ吊り橋」、南アフリカ、カーステンボッシュ国立植物園の「ブームスラング・ツリー・キャノピー」、ドイツの「バウムビプフェルプファット」、ペルーの「インカテラ・キャノピー」などがある。

冒険好きな人には…

 ポン・デュ・ガール(フランス)

 フランス、ニームとユゼスの中ほど、ガルドン川に架かる巨大な石灰岩の水道橋。約2000年前、ローマ人によって建設された。訪れるのは夏がおすすめ。カヤックに乗ったり、泳いだりした後は、樹齢1000年のオリーブを見ながら地元のレストラン「レ・テラス」に行き、クレレットの白ワインを飲もう。

 カヤックではもの足りないという人は、ボスニアにある「スタリ・モスト」の下でダイビングしたり、オーストラリア、シドニーの「ハーバー・ブリッジ」でクライミングしたり、ロシアの「スカイパーク・ソチ」でスカイブリッジを歩いたり、バンジージャンプしたりするといい。

歴史通には…

 エドモンド・ペタス・ブリッジ(米国)

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2015年、当時の米大統領バラク・オバマ氏とファーストレディーのミシェル・オバマ氏、その家族が前大統領のジョージ・W・ブッシュ氏、前ファーストレディーのローラ・ブッシュ氏、下院議員のジョン・ルイス氏(民主党、ジョージア州選出)、元歩兵、要人たちとともに、歴史的に有名な「エドモンド・ペタス・ブリッジ」を行進した。(PHOTOGRAPH COURTESY PETE SOUZA, OFFICIAL WHITE HOUSE PHOTO)

 1965年3月7日、マーチン・ルーサー・キング・ジュニア博士率いる公民権運動の参加者600人が、アラバマ州モンゴメリーに向かって「エドモンド・ペタス・ブリッジ」を渡り始めた。橋の設計上、向こう岸で暴力的な反対派が待ち構えているかどうか見えなかった。結局、反対派は待ち構えていたが、600人は前進し続けた。そして2週間後、再び行進が始まり、成功裏に終わった。参加者は600人ではなく、3000人以上まで増えていた。終わりが見えなくても勇敢に前進し続けた歴史的な瞬間をたたえるため、現在でも年に1度「セルマ・ブリッジ・クロッシング・ジュビリー」が開催されている。(参考記事:「未来へ伝える アフリカ系米国人の足跡」

 歴史に名を刻んだ橋はほかにもある。トルコの「タスコプル橋」、米国ウェストバージニア州の「フィリッピ・カバード・ブリッジ」、イスラエルの「アド・ハロム橋」、スペインの「アルカンタラ橋」などだ。

休暇中に散歩を楽しみたい人には…

 ディンブー(中国)

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雨の日に飛び石を渡る女性。中国の古都、鳳凰で撮影。(PHOTOGRAPH BY XINHUA/REDUX)

 切り出した石を沈めた伝統的な「ディンブー」と呼ばれる飛び石。中国の古都、鳳凰の沱江に石が並べられている。もっと上流に行くと、明時代につくられた「虹橋」がある。石造りのアーチ橋に3階建ての構造物が建っており、夜になるとランタンがともる。2階の喫茶店には、座り心地の良い籐の椅子が並べられており、高床式の吊脚楼やドラゴンボートのレース、ときには、慌てふためくカモを眺めることができる。

 英国ロンドンやフランスのパリ、スペインのビルバオ、スイスのフリムスでも、すてきな歩道橋を散歩できる。

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文=Caitlin Etherton/訳=米井香織

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