奇妙な生き物や、迫力満点のダイナミックな場面、動物たちの驚きの行動など、2016年にもさまざまな動画を紹介してきた。その中から特に話題を呼んだ、選りすぐりの「話題作」を振り返ってみよう。(参考記事:「2015年に話題を集めた動物の動画トップ10」

10. 目玉がかわいい海の生き物

(OET/Nautilus Live)

 8月、調査船ノーチラス号に乗り込んで、米国カリフォルニア州沖の海中を撮影していた研究者たちが、水深約900メートルの海底で出会ったのは、大きな目をもつ紫色の生き物だった。イカなのか、タコなのか? 「クリクリ目玉」でこちらを見つめるユーモラスな姿に、研究者や船の乗組員はこらえきれずに笑いだした。

 ボウズイカ(学名:Rossia pacifica)は北太平洋に生息する小さな頭足類。深海に暮らす生物としては、さほど珍しい存在ではない。(参考記事:「【動画】深海で幽霊のようなタコを発見、新種か」

9. ザトウクジラが桟橋前で大口開けて食事

 静かな湾内で、船や桟橋や人々からわずか数メートルの海に突然、ザトウクジラが現れた。水面から顔を出し、巨大な口を開けている。

 漁師のサイ・ウィリアムズ氏がこの場面を撮影したのは2016年5月2日、場所はアラスカ州南東部の街ケチカンにあるマリーナだ。自分の船の下に大きな生きものがいることに気づき、その動きを見ていたところ、海面に泡が浮いてきてクジラが出現したという。

「ハラハラしました。ものすごく大きいので、船か桟橋にぶつかるかと思いました」と、ウィリアムズ氏は語る。(参考記事:「雄大なザトウクジラの狩り」

8. ヘラジカの角がポロリと落ちる瞬間

 米国ワイオミング州在住の一家が山小屋の中から撮影したこの動画は、ヘラジカの角が、頭からポロリと落ちる瞬間をとらえた貴重な映像だ。

 ヘラジカの角は1対で18キロほどの重さがあり、オスは立派な角を見せつけて交尾相手を誘ったり、ライバルを威嚇したりする。オスの角は毎年生え変わり、角が落ちるのは秋の終わりから冬の初めが多い。しかし、その瞬間の撮影に成功するのは非常に珍しい。(参考記事:「シカの角成分、その効能は?」

7. 「露天風呂」を楽しむイエローストーンのクマたち

「クマの浴槽」。そんな通称で呼ばれるこの天然の水場は、喉をうるおし、体を冷やすために立ち寄る野生動物でにぎわう。米国のイエローストーン国立公園の中にひっそりと湧き出る泉に仕掛けられたカメラトラップ(自動撮影装置)の映像が、クマたちの知られざる「入浴シーン」をとらえていた。(参考記事:「イエローストーン 自然保護の実験場」

6. 猛毒ヘビがもつれ合う、奇妙な格闘

 まるでひもでも編むように、互いにからみ合う2匹のヘビ。世界で最も危険な毒ヘビの一種と言われるブラックマンバの戦う場面が、南アフリカ共和国で撮影された。

 ヨハネスブルクに住むクリスティ・ボウワーズ氏が、南アフリカのピラネスバーグ国立公園でサファリツアー中に撮影した貴重な動画だ。

「2匹のオスが、お互い相手を何とか屈服させようと戦う典型的なヘビの行動を、はっきりととらえています」。米国のフロリダ州自然史博物館爬虫両生類学のコレクションマネージャー、ケネス・クリスコ氏は、そうコメントしている。(参考記事:「【動画】毒ヘビの異種がメス争い、野生で交雑?」

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