2016年に話題を集めた動物の動画トップ10

目玉のかわいい海の生き物から「クマの浴槽」まで、話題の動画

2016.12.22
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5. ダムの切り立つ壁面を登るヤギ

 映画『スパイダーマン』の次回作が待ち遠しい…そんな方々にお勧めしたいのが、こちらの映像。イタリアにあるチンジーノダムのほとんど垂直に切り立つ壁を、ヤギの一種であるアイベックスが登る、驚きの動画だ。

 アイベックスは、2つに分かれたひづめと、ひづめの内側にある柔らかい部分を使って、切り立った岩壁でも自在に移動できる。それにしても、なぜこんな危険なところにわざわざ登るのだろうか? 彼らの目当ては、ダムの石組みの表面に付着した塩分だ。草食のアイベックスはこうして必要なミネラルを補給している。(参考記事:「ダムの壁に張り付き、塩をなめるヤギ」

4. 子グマを食べるホッキョクグマ

(閲覧注意:残酷な映像を含みます)

 オスのホッキョクグマが子グマを追跡して食べてしまう、衝撃的な映像が話題を呼んだ。2015年夏、ナショナル ジオグラフィック・エクスプローラー号で行く北極海ツアーの旅行中に、カナダのバフィン島沖で撮影された。

 ホッキョクグマの共食い行動については、北極地方の先住民の間では古くから知られていたが、人間がその現場に遭遇することはめったにない。1980年代から学術的な研究が行われ、ホッキョクグマが子グマを食べるのは、主食のアザラシが海に出てしまって捕まえにくくなる夏の終わりから秋にかけてだと考えられている。

「子グマ以外ほとんど食べるものがなくなってしまうのです」と、カナダのアルバータ大学およびカナダ環境省所属の生物学者イアン・スターリング氏は言う。「実際の現場を映像に収めた例はめったにないのですが、共食い自体はそれほど珍しいことではないと思います」(参考記事:「環境汚染でホッキョクグマのペニス折れやすく」

3. ペンギンの夫と愛人、流血の大乱闘

 オスのペンギンが妻の待つ巣へ戻ると、そこには別の雄がいた。激昂した夫は“間男”を激しく攻撃し、やがて流血の大惨事に…。人間の男女関係を思わせるこの動画は、ペンギン社会の複雑さの一端を教えてくれる。

 ペンギンはパートナーへの貞節を守ることで知られる。12種のペンギンで調べたところ、前年と同じパートナーのもとに戻るオスの割合は、平均72%にのぼる。繁殖期になると、オスたちは交尾のために、前年と同じ巣に戻ってくるのだ。(参考記事:「ペンギンのカップル、南極大陸」

2. 一気に2000匹! タツノオトシゴのオスの出産シーン

VIDEO BY GRAHAM HILL

 無数のタツノオトシゴの赤ちゃんが、オスのお腹から飛び出してくる。驚きの瞬間をカメラがとらえた。

 タツノオトシゴは一夫一婦制。メスは交尾の際に、オスのおなかにある育児嚢(いくじのう)という袋に卵を産みつける。オスは卵を受精させ、受精卵を守って暮らす。やがて卵がかえり、一度に最大で2000匹もの稚魚が生まれてくる。これだけ産んでも、生き残れるのは0.5%に満たないという。(参考記事:「オスが出産、タツノオトシゴの健気な愛の営み」

1. 子を襲われた母ネズミがヘビを猛攻撃

 動物たちの母性本能からくる行動をとらえた動画は、特に人気を集めた。イタリアのナポリで撮影されたこの動画では、ヘビに襲われた子ネズミを守ろうと、母ネズミがヘビを相手に捨て身の猛アタックを仕掛けている。」(参考記事:「【動画】子を襲われた母ウサギが、ヘビに猛反撃」

 米国マイアミ大学の生物学者ダナ・クレンペルズ氏は、このヘビはおそらく、おとなのネズミと戦えるほど大きくも強くもなかったのだろうと説明している。

「ネズミはかなり凶暴な捕食動物で、ほかの動物の命を奪うこともあります。もし体が大きかったら、私たち人間だって危ないかもしれません」

文=Michael Greshko/訳=北村京子

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