衝撃、ヒョウの共食いを撮影、南アフリカ

野生では多いものの、目撃例は希少

2016.11.30
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木に登って獲物を引きずり下ろしたあと、ヒョウが立ち止まってヒョウを食べ始めた。(Photograph by Sergey Gorshkov)
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 衝撃的な写真だ。ヒョウが別の1頭の死骸を木から引きずり下ろしている。その後、ヒョウは立ち止まって獲物を食べ始めた。

 こうして目の当たりにするのは珍しいが、野生のヒョウが共食いをする例は多く、専門家はその原因を模索している。よくあるのは、競合を排除し、自分の縄張りを確保するために、年長のオスが若いオスを殺してしまうケースだ。(参考記事:「オスのヒョウの子殺し、撮影に成功」

 ヒョウが特にヒョウの子どもを殺す場合、進化論的な理由は明らかです、と大型ネコ科動物の保護団体「パンセラ」の代表を務めるルーク・ハンター氏は言う。「パンセラ」はナショナル ジオグラフィック協会のビッグキャット・イニシアチブと提携している。

「自分と血のつながらない子どもの父親になる余裕がないんです」、とハンター氏はナショナル ジオグラフィックとのインタビューで前に語っていた。若いオスの数が減れば、メスとしても縄張りを持つ年長のオスと交尾せざるをえない。(参考記事:「【動画】衝撃、子グマを食べるホッキョクグマ」

 ヒョウが共食いをすると知れば残忍に思うかもしれない。しかし、縄張りを持つヒョウは、実のところはつがったメスと子どもと家族的なつながりを長く保つものだ。(参考記事:「共食いする動物たち――カバを食べるカバ」

ヒョウの共食いの写真5点
(Photograph by Sergey Gorshkov)

ヒョウに魅せられて

 野生動物写真家のセルゲイ・ガルシュコフ氏は、アフリカへ初めて野生動物を撮影しに行って以来、数10年にわたりヒョウの写真を撮り続けている。(参考記事:「ナショジオだから撮れた!ビッグキャットたち」

「ヒョウに一目ぼれしてしまったんです」と、ガルシュコフ氏は言う。「敏捷で残酷、そして極めて危険なヒョウ、大型ネコ科の中でこれほど捉えどころのない動物はいません」

 ヒョウを撮るためだけに彼は旅の計画を組む。音がする、と彼は言う。「リスたちが立てるカチャカチャした音、インパラが臭いを嗅ぐ音、あるいは1頭のヒヒの甲高い鳴き声」が聞こえれば、近くにヒョウがいるしるしだ。ここで紹介した写真は、南アフリカ共和国のロンドロジ・プライベート・ゲーム・リザーブで撮影された。

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