赤ちゃんワニのミイラ47匹、意外な場所で発見

古代エジプトの動物ミイラ、包みの中に大小のワニが“同居”

2016.11.22
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 ワニのミイラが複数まとめて見つかった事例は、ほかにもある。ここでは米国のハースト人類学博物館が所蔵する2例について、画像を紹介していく。

中身のミイラも本物のワニ

約2000年前のエジプトのミイラをCTスキャンで調べたところ、その中には本物のワニが収められていることがわかった。全長2.4メートルのミイラは、かつては色鮮やかだったはずの布にくるまれ、ワニをかたどったマスクをかぶせられている。2010年に米国カリフォルニア州のスタンフォード大学医学部でスキャンが行われた2体のミイラの一つ。(Photograph courtesy John Stafford, Stanford School of Medicine)
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ワニが飲み込んだ石?

前の写真とは別のワニのミイラをスキャンした低解像度の画像。画面の右下に、奇妙な白い物体がいくつも写っている。ミイラを収蔵するハースト人類学博物館の保存技術者ジェーン・ウィリアムズ氏によると、これらはおそらくワニが水中で体を安定させるため、重り代わりに飲み込んだ石だという。(Image courtesy Stanford Medicine; mummy from Phoebe A. Hearst Museum, rendered by eHuman using Anatomage)
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背中に乗った赤ちゃんワニ

ミイラの布を解いてみると、全長約1.7メートルのおとなのワニの上に、30体以上の赤ちゃんワニのミイラが置かれていた。親ワニが子ワニを背に乗せて移動するのは、ナイルワニにはよく見られる行動だという。(Photograph courtesy Stanford School of Medicine)
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ワニのミイラの3D画像

ハースト人類学博物館が所蔵するワニのミイラ2体は、スタンフォード大学で2回にわたりCTスキャンにかけられた。1回目は低解像度の医療用CT装置、2回目は撮影に時間がかかるが高解像度のCT装置が使われた。高解像度のCT装置を使うと、対象物の細部まで3Dで描き出すことができる。背中に乗った小さな子ワニたちは、この3D画像でないと確認できない。(Image courtesy Stanford Medicine; mummy from Phoebe A. Hearst Museum, rendered by eHuman using Anatomage)
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神への供物

高解像度のCT装置で調べてみると、包みの中のワニのミイラは、まずパピルスの茎で覆われてから包まれていることがわかった。ハースト博物館のウィリアムズ氏によると、パピルスはワニの位置を固定する役割を担っていたという。(Photograph courtesy John Stafford, Stanford School of Medicine)
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ミイラから釣り針

布を解いたワニのミイラを低解像度で撮影した画像(下)では、細かいところははっきりしない。一方、高解像度で撮影した画像(上)には、それまで見えなかった細部が描き出された。ワニの体内に釣り針が見つかったのはその一例だ。(Images courtesy Stanford Medicine; mummy from Phoebe A. Hearst Museum, rendered using eHuman Anatomage)
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進化するミイラ研究

布を解いたワニのミイラを、頭の方から撮影した画像。医療の世界で広く使われているCTスキャンは、ミイラ研究の「強力なツール」になりつつあると、ハースト博物館のブログには書かれている。
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文=Delaney Chambers/訳=北村京子

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