あのオリンピック会場はいま、世界の写真9点

東京はどうなる? 有効に活用される例もあれば、放置されるままの競技場も

2016.08.18
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2016年リオデジャネイロオリンピック開催前に、試験的に打ち上げられた花火がマラカナンスタジアムの夜空を照らし出す。(PHOTOGRAPH BY TASSO MARCELO, AFP, GETTY IMAGES)

 1896年、第1回近代オリンピックが開催された時の参加国は、わずか14カ国、選手の数は241人だった。そして今年、ブラジルのリオデジャネイロで行われているオリンピックには、200カ国以上、1万1000人以上の選手が参加している。(参考記事:「古代オリンピックの驚くべき姿(1)(2)」

 大会の規模が拡大すれば、それに合わせて大きなオリンピックスタジアムが必要になってくるが、これが現代都市に新たな問題をもたらしている。オリンピック終了後に、使われた会場をどうするかだ。(参考記事:「消えていったオリンピックの競技種目」

 中には、莫大な費用をかけて建設したものの、今では取り壊されてしまったり、使われないまま放置されている元オリンピック会場がある。一方、英国ロンドンのように改修工事を施して別の目的に利用されているものもある。(参考記事:「金食い虫か? 五輪開催の損得」

 2012年の夏季オリンピックのために7億ドルをかけて建設したロンドンのスタジアムは、その後さらに4億ドルをかけてサッカー場に生まれ変わり、現在はウェストハム・ユナイテッドの本拠地として使用されていると、2020年東京オリンピックについての著書もある米スミス大学の経済学教授アンドリュー・ジンバリスト氏は言う。(参考記事:「野心の祭典 プーチンのソチ五輪」

「再利用はされていますが、巨額の費用が掛かってしまいました」

ギャラリー:世界のオリンピック会場の写真9点
写真はこちら(PHOTOGRAPH BY ROY TOFT, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)

 ジンバリスト氏は、既にインフラが整っている都市がオリンピックを開催すれば、手間も費用もそれほど掛からないと指摘する。例えば、1992年のバルセロナオリンピックでは、必要な施設の約70%は既に存在していたので、新規に建設しなければならないものはそれほど多くなかった。

 同様に、米国ロサンゼルスが3度目の開催を目指して2024年のオリンピック開催地に立候補している理由のひとつは、「ほぼすべての施設が整っているためです。あとは水泳場(とメディアセンター)を建設するのみです」と、ジンバリスト氏。

 オリンピック開催の経費が膨れ上がる中、必要な施設が整っていないために立候補を取り下げる都市も出てきている。米国ボストンとドイツ、ハンブルクは、2024年の立候補を辞退した。

 ジンバリスト氏は、会場の問題がここまで大きくなってしまった以上、いっそのこと毎回別の都市で開催するのではなく、1カ所に決めてずっとそこで開催していったらどうかと提案する。

 確かにそのほうが合理的かもしれないが、問題はそれをどの国にするかをめぐって国際的な同意を得ることだ。

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文=Becky Little/訳=ルーバー荒井ハンナ

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