今週の宇宙画像:「田舎」のブラックホールほか

2016.04.13
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「田舎」のブラックホール

PHOTOGRAPH BY D. COE, J. ANDERSON, AND R. VAN DER MAREL (STSCI), NASA, ESA
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 太陽の100億倍を超えるような超巨大ブラックホールは、これまでは銀河が1000以上も集まるような銀河団にある、巨大な銀河の中で見つかっていた。しかし4月6日、天文学者らは、銀河が20個ほどしかない「宇宙の田舎」で、太陽170億個分の質量を持つ桁外れに大きなブラックホールを発見したと発表した。この発見により、超巨大ブラックホールは、従来考えられていたよりずっと多い可能性があるという。画像は銀河の中心にあるブラックホールをコンピューターシミュレーションで再現したもの。(参考記事:「宇宙最大のブラックホールをもつ銀河を撮影」

火星のつむじ風

PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH
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 3月31日、マラソン谷にあるクヌーセン・リッジの険しい北斜面を登り切ったNASAの火星探査車「オポチュニティ」が、自らがつけた轍を振り返って撮影した1枚。驚いたことにオポチュニティのカメラはこのとき、眼下の谷を吹き抜ける塵旋風(じんせんぷう)をとらえていた。塵旋風はつむじ風とも呼ばれ、地球と同じく突発的に発生する渦巻く上昇気流で、塵やほこりが巻き上がると写真のように見えることがある。

 なお、オポチュニティがクヌーセン・リッジの頂上にたどりつくまでに、斜面の角度は最大で32度にも達した。これは火星探査車の最高記録だ。オポチュニティがつむじ風をとらえるのは極めて珍しい。つむじ風はオポチュニティへのごほうびだったのかもしれない。(参考記事:「探査車が見た火星」

火星の古河川

PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/UNIV. OF ARIZONA
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 NASAの火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が、ジェゼロ・クレーターの内側に、かつて流れていた少なくとも3本の川による堆積物を発見した。ジェゼロ・クレーターは幅が48キロ近くあり、低地であるイシディス平原のそばに位置している。(参考記事:「火星に水が現存する証拠、水源はどこから?」

黄海の低い雲

PHOTOGRAPH BY NASA/GODDARD/JEFF SCHMALTZ/MODIS LAND RAPID RESPONSE TEAM
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 黄海と東シナ海の上空を、雲が低く流れていく。NASAの地球観測衛星「アクア」が4月1日に撮影。(参考記事:「宇宙画像:アフリカの黄砂ほか」

まばらな銀河

PHOTOGRAPH BY ESA/HUBBLE & NASA
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 ハッブル宇宙望遠鏡が、1億1000万光年以上かなたにある銀河「UGC 477」の姿をとらえた。「UGC 477」は「低表面輝度銀河(Low surface brightness galaxy)」の1つ。質量の大半が星ではなく水素のまばらな銀河であり、明るさはアンドロメダなどの約250分の1と非常に暗く、観測するのは極めて難しい。(参考記事:「ハッブル望遠鏡 50の傑作画像」

文=Michael Greshko/訳=北村京子

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