土星の衛星エンケラドス、最接近探査の画像届く

上空49kmまで接近、最新画像7点を紹介

2015.11.05
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土星の環の近くに浮いているように見えるエンケラドス。10月28日撮影。実際、土星の環のひとつ(E環)は、エンケラドスから噴出する水によって形成されている。(PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SPACE SCIENCE INSTITUTE)
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 土星の衛星エンケラドスに最接近した探査機カッシーニから、最新の画像が届いた。

 カッシーニは10月28日、エンケラドスの南極付近に接近した。そこには数十もの間欠泉が噴き出している。間欠泉の源は氷の殻の下に広がる海であり、それこそが地球外生命を探す最重要地点と考えられている。上空飛行は約30秒間行われ、カッシーニは高度49kmの低空まで近づいた。その間にエンケラドスの間欠泉を通過し、噴き出す水を採取した。(参考記事:「土星探査機カッシーニ、エンケラドスの間欠泉に突入」

 研究チームは、今後数週間にわたって間欠泉の組成を調査し、エンケラドスの海底に熱水噴出孔が存在するかどうかを調べる計画だ。熱水噴出孔は、地球外生命にとってのエネルギー源となりうる。(参考記事:「生命は地球の外にも存在するのか」

 それだけではない。カッシーニは、謎の多いこの小さな衛星の写真を撮りまくった。このギャラリーでは、その一部を、画像処理をしないままの状態で紹介する。エンケラドスの南極には、この6年間ほど日光が当たっていない。そのため、ここに掲載した衛星表面の画像は、土星光(土星とその環で反射した日光)に照らされたものである。

 カッシーニは、12月に再びエンケラドスから約5000kmの距離まで接近し、衛星の温度を測定する。これは、衛星の内部構造を知る手がかりとなる。カッシーニは2017年にミッションを終えるため、12月の接近がエンケラドスとの最後の遭遇になる。今後土星へのミッションは計画されていないため、この衛星について知ることができるのは、これが最後のチャンスかもしれない。(参考記事:「土星の衛星エンケラドス、氷の下に全球を覆う海」

いろいろな表面

PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SPACE SCIENCE INSTITUTE
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 エンケラドスの表面には、なめらかなところや亀裂の入ったところ、クレーターができたデコボコしたところが見える。間欠泉は、南極周辺の大きな亀裂から噴出している。これらの亀裂は、通称「タイガーストライプ(トラ縞)」と呼ばれている。

最接近

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 高度49kmの低空飛行中に撮影された、エンケラドスの地形の近接画像。

間欠泉のシルエット

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 南極付近の間欠泉から噴出する水と化学物質が、背後からの光に照らされ、ぼんやりと光っている。

キルトのような氷の衛星

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 衛星表面の一部は、キルト生地のように亀裂が交差している。この衛星の北極には、クレーターが多くデコボコした地域もある。

シュール

PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SPACE SCIENCE INSTITUTE
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 カッシーニから送られてくる生の画像は、科学的というよりサイケデリックなものもある。地球に画像が届いてから、きれいに処理された画像がリリースされるまでに時間がかかるのはそのためだ。

さようなら、エンケラドス

PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SPACE SCIENCE INSTITUTE
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 三日月のように見えるこの衛星と再会するのは、ずっと先のことになるだろう。

文=Nadia Drake/訳=堀込泰三

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