今週の宇宙画像:ツインジェット星雲、氷の噴出他

2015.09.02
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ツインジェット星雲

PHOTOGRAPH BY ESA/HUBBLE & NASA ACKNOWLEDGEMENT: JUDY SCHMIDT
PHOTOGRAPH BY ESA/HUBBLE & NASA ACKNOWLEDGEMENT: JUDY SCHMIDT
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「ツインジェット星雲」という異名をもつ惑星状星雲M2-9。その星雲の殻と膨張するガスを、ハッブル宇宙望遠鏡が驚くべき解像度でとらえた。

 中央には2つの星があり、大きい方は死にかけていて、小さい方はすでにその先の段階である白色矮星になっている。この白色矮星が、死にゆく大きな星が放出するガスを引っ張るため、独特な2つのローブを形成していると考えられている。ローブのなかのガスの速度は時速100万キロ以上だ。ツインジェット星雲の複雑な構造がわかる貴重な画像だ。(参考記事:「ハッブル望遠鏡 50の傑作画像」

氷の噴出

PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SPACE SCIENCE INSTITUTE
PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SPACE SCIENCE INSTITUTE
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 NASAの土星探査機カッシーニが撮影したこの写真では、エンケラドスの南極から噴出した氷の粒子が、背後から日光を受けてかすかに見えている。土星で反射した光がエンケラドスの右半分を照らし、左側面には日光が直接降り注いでいる。(参考記事:「土星の衛星エンケラドスに生命の新たな可能性」

70年ぶりの噴火

PHOTOGRAPH BY NASA/GSFC/METI/ERSDAC/JAROS, AND U.S./JAPAN ASTER SCIENCE TEAM
PHOTOGRAPH BY NASA/GSFC/METI/ERSDAC/JAROS, AND U.S./JAPAN ASTER SCIENCE TEAM
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 NASAの発表によると、休止していたエクアドルのコトパクシ火山が先月およそ70年ぶりに噴火した。この写真は、NASAの人工衛星に搭載された赤外線画像装置が、火口(中央右)から出る噴煙(灰色)をとらえたものである。赤は植生を示す。(参考記事:「【動画】圧倒的、チリ・カルブコ火山の噴火」

バイカル湖畔の山火事

PHOTOGRAPH BY NASA/GSFC/METI/ERSDAC/JAROS, AND U.S./JAPAN ASTER SCIENCE TEAM
PHOTOGRAPH BY NASA/GSFC/METI/ERSDAC/JAROS, AND U.S./JAPAN ASTER SCIENCE TEAM
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 ロシアのバイカル湖周辺で何週間にもわたり山火事が続いている。衛星写真は火災の煙に包まれた湖の北岸だ。タテが148キロ、ヨコが62キロ。世界最古で最深の湖周辺では、36カ所で火災が発生。およそ20万ヘクタールが黒焦げになり、湖畔に灰が積もった。(参考記事:「【動画】「炎の竜巻」、山火事で発生」

再開する鉱山

PHOTOGRAPH BY NASA/GSFC/METI/ERSDAC/JAROS, AND U.S./JAPAN ASTER SCIENCE TEAM
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 英国のドレイクランズ鉱山(写真右上、以前のヘマドン鉱山)は、1867年にスズおよびタングステン鉱山としてオープンしたが、1944年に閉鎖された。しかし、同鉱山はタングステンおよびスズの埋蔵量が世界第4位であり、2014年より再オープンのための工事が進められている。

不死鳥

PHOTOGRAPH BY X-RAY NASA/CXC/UNIV OF HAMBURG/F. DE GASPERIN ET AL; OPTICAL: SDSS; RADIO: NRAO/VLA
PHOTOGRAPH BY X-RAY NASA/CXC/UNIV OF HAMBURG/F. DE GASPERIN ET AL; OPTICAL: SDSS; RADIO: NRAO/VLA
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 2つの銀河団が衝突したあとで、あたかも不死鳥(フェニックス)のように、いちど発生した消えかけていた電子雲がよみがえった証拠を科学者らが発見した。この電子雲はラジオなどに使われる無線周波数の電波を放出するため、「ラジオフェニックス」と呼ばれており(写真中央、水平方向の明るい染み)、地球から16億光年離れたAbell1033銀河団にある。 (参考記事:「謎に満ちた見えない宇宙」

文=Jane J. Lee/写真構成=Sherry L. Brukbacher/訳=堀込泰三

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