【写真集】ツタンカーメンの宝物19選
ゴールデンボーイ
ツタンカーメンのミイラがおさめられた純金製の棺は、さらに2つの棺の中に入っていた。黄金の棺が現れた瞬間、「棺がこんなに重い理由がこれでやっとわかった」と考古学者のハワード・カーターは記している。
まばゆいばかりの宝飾品
ツタンカーメンのミイラは、黄金にラピスラズリ、カーネリアン、水晶、トルコ石などの美しい石をはめ込んだ宝飾品で覆われていた。
死ぬほど美しい短剣
ツタンカーメンのベルトに挟み込んであった短剣と鞘。短剣の刃は黄金だ。
動物だらけ
凝った装飾を施した方解石の化粧品容器。蓋の上にはライオンが乗っていて、容器の側面にはライオンと猟犬が雄牛に襲いかかる様子が描かれている。
美しい鳥
ツタンカーメンの胸の上には多くの宝飾品が置かれていた。タカの形をした黄金の襟飾りもその1つだ。
神に捧げる
優美な注ぎ口を持つ釉薬をかけた陶器は、献酒に用いられた。
方解石の杯
ハスの花のような形をしたこの杯には、「テーベを愛する御身が、北風に向かってお掛けになり、至福を見つめて、幾久しい時を過ごされんことを」などの文字が刻まれている。
虹色のアーチ
ツタンカーメンのすねには表面にガラスをはめ込んだ金の襟飾りが置かれていた。両端には、細部をガラスと黒曜石で細工したタカの頭部の装飾がある。
儀式用の杖
長さは約80cm。木を漆喰で覆い、その上に金箔を張ってある。握りには松ぼっくりの模様が彫り込まれている。
永遠の命の象徴
胸飾りの中央にあるのは復活を象徴する有翼のスカラベ、その両脇は神聖なコブラ。翼のすぐ下には、ホルス神の目と、生命を意味するヒエログリフ「アンク」がある。
歩行用の杖
ツタンカーメンの墓からは約130本の杖が発見されていて、この写真の杖のように使用した形跡があるものと、美しい彫刻を施された、明らかに儀式用のものがある。
王と神々
長方形のペンダントには、王座に腰かけた2体の神の間に立つファラオが表現されている。左側はライオンの頭部を持つ女神セクメト、右側はセクメトの夫プタハ。
二輪戦車の装具
弓ケースの蓋と推測されている。革の表面に金箔を貼り、模様を浮き上がらせてある。描かれているのは、犬と翼を持つ神話上の動物が野生のヤギに襲いかかる様子。
王の頭飾り
ツタンカーメンの頭部を飾った美しいバンドは、かつらの上に装着するように作られていたのかもしれない。ハゲワシとコブラの記章は王の身分を表していることが多く、ファラオの大腿部に巻かれた包帯の中から発見された。
永遠のしもべ
ツタンカーメンの墓には400体以上の人形(シャブティ)が一緒に埋葬されていた。シャブティには、この写真の人形のように釉薬をかけて焼成した陶器(ファイアンス)製のものもあれば、木や石でできたものもあるが、どれも生命を得て永遠に王に仕えるとされた。
細部まで徹底
ツタンカーメンのペンダントは、留め金まで凝った装飾を施されている。椅子に腰掛けたファラオの前に立つ羽のある女神は真理を司るマアト。
名入りの箱
全長約60cmの木製の収納箱。金箔を貼った蓋にはツタンカーメンの名前がヒエログリフで記されている。文字部分は黒檀と象牙からできていて、象牙の一部は赤や黒に塗られている。
少年王のゲーム
象牙の塊を削って作られたこの箱が発見された時、引き出しの中には、サイコロとして使う赤い趾骨が2個、赤いコマが5個、白いコマが5個入っていた。考古学者のハワード・カーターはノートに「明らかに完全なセットだ」と記している。
羽根はどこから?
ツタンカーメンにとって、涼しい風を送る優美な扇は欠かすことのできない道具だった。金箔張りの扇の土台部分には、二輪戦車に乗った彼がダチョウ狩りをする様子が装飾されている。扇を飾る羽毛は、こうした鳥のものだったのだろう。