地球の前を横切る「月の裏側」の撮影に成功

NASAが連続写真を動画にして公開

2015.08.11
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青く輝く地球の手前を横切る月の「裏の顔」を、人工衛星DSCOVRが捉えた。NASAの発表によると、今回のような写真を毎年2回新たに公開するという。(画像クリックで拡大)(ANIMATION BY NASA/NOAA)

 NASAの宇宙天気観測衛星「DSCOVR(ディスカバー)」が、太陽嵐に目を光らせる傍ら、青く輝く地球の前を横切る月の謎めいた「裏の顔」を撮影した。

 NASAは早速、この画像を使ってアニメーションを製作した。

 月は地球に常に同じ面を向けているため、月の裏側を捉えた画像を私たちが目にすることはめったにない。人類が初めて月の裏側を目にしたのは、ソ連の無人月探査機ルナ3号が月の裏側にまわり込んで数枚の写真を撮影した1959年のことだった。

 地球から見る月の表面は、まだら模様をしている。黒っぽい色の玄武岩でできた「海」と呼ばれる広大な領域がいくつもあるからだ。一方、月の裏側には海がほとんどなく、目立つ地形は、画像左上の「モスクワの海」と、左下の「ツィオルコフスキー・クレーター」ぐらいしかない。(参考記事:「月はかつて2つあった?」

 アニメーションのもとになった画像は、赤、緑、青色の単色で撮影された別々の画像を合成したものだ。DSCOVRの本来の役割は地球の大気と植生を監視することだが、7月に公開された「ブルー・マーブル」と呼ばれる太陽光を反射した完全な地球の写真など、息を飲むほど美しい写真の撮影にも成功している。(参考記事:「43年ぶりの光る地球」

 DSCOVRは、9月から地球の定期観測を開始する。NASAの発表によると、今回のような写真を毎年2回新たに公開するという。

文=Rachel A. Becker/訳=三枝小夜子

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