今週の宇宙画像:冥王星の山脈、ソユーズの光ほか

2015.07.29
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43年ぶりの光る地球

PHOTOGRAPH BY NASA
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 1972年に撮影された「ブルー・マーブル」という有名な写真がある。全体が太陽に照らされて輝く地球を収めた貴重な1枚だ。その後、同様の画像は数多く公開されてきたが、すべて異なる時間に撮影された複数の写真を合成したものだった。だが、NASAが今回、同じ条件下での撮影についに成功した。

 写真は主に宇宙天気の観測のために2月に打ち上げられた人工衛星DSCOVRが撮影したもの。DSCOVRは150万キロ上空から、太陽に照らされた地球を24時間観測している。一方、最初のブルー・マーブルはおよそ4万5000キロ上空からアポロ17号の乗組員が撮影した。オリジナルのブルー・マーブルと比べると、新しい写真は全体にやや青みがかっている。これは空気が散乱した分の青色を補正していないためで、宇宙から見ると実際に地球はこんなふうに青く見える。ブルー・マーブル、青いビー玉という形容がぴったりだ。(参考記事:「今週の宇宙画像:「宇宙の天気」を観測へ」

こちらは1972年の「ザ・ブルー・マーブル」。PHOTOGRAPH BY NASA
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ソユーズの光

PHOTOGRAPH BY AUBREY GEMIGNANI, NASA
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 23日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から宇宙船ソユーズが打ち上げられた。油井亀美也宇宙飛行士を含む3名が国際宇宙ステーション(ISS)に送り込まれ、5カ月間のミッションに従事する。

冥王星の氷の山脈

PHOTOGRAPH BY JPL/NASA
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 NASAの探査機ニューホライズンズの写真で話題を集めた冥王星のハート模様。冥王星を発見した天文学者クライド・トンボーにちなみ、研究者たちが非公式に「トンボー領域」と呼ぶハートの部分の南西部を縁取るように山脈が走っている。氷に覆われた山々の高さは約800~1600メートル。神奈川県の丹沢山地とちょうど同じくらいだ。NASAの探査機ニューホライズンズが撮影した。(参考記事:「冥王星“接近通過”をめぐる10の疑問に答える」

溶岩の痕跡

PHOTOGRAPH BY NASA
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 10億年前に生成された溶岩洞の痕跡。南アフリカのピラネスバーグ国立公園にある。同心円状の珍しい形をしており、雨期になるといくつもの小川ができる。

史上最悪の山火事の煙

PHOTOGRAPH BY NASA
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 カナダや米国アラスカで発生した山火事の煙がグリーンランド海を漂っている。写真の左下と右上を結ぶ薄く太い雲のような帯が煙だ。アラスカは現在、史上最悪のペースで山火事に見舞われており、7日の時点で数百万エーカー(1エーカーは約0.4ヘクタール)が焼失している。カナダも15日までに300万エーカー以上が焼け野原と化している。山火事の煙は北極点上空も通過した。(参考記事:「山火事が発生、動物はどうする?」

宇宙初期の銀河形成

PICTURE BY ESO
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 ビッグバンから10億年足らずで生まれた“古くてふつう”の銀河の様子。オレンジの点はガスの雲で、その右上に接する黄緑の塊BDF3299銀河が星を形成するために「燃料」にしていると考えられるという。宇宙のごく初期におけるこのような銀河をとらえたのは初。(参考記事:「131億光年の彼方に最遠の銀河を発見、目指すは「古くてふつう」の銀河」

文=Jane J. Lee/写真=Nicole Werbeck/訳=米井香織

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