【動画】好奇心旺盛なチンパンジーがドローンを撃墜

攻撃性より興味本位

2015.04.23
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 自宅の周りをドローン(無人航空機)にうろちょろされて喜ぶ人はいないだろう。それはチンパンジーも同じらしい。

 オランダ・アーネムにある王立ブルガー動物園のチンパンジー「ツシ」は、すみかにやってきたドローンを、枝を使って撃墜した。その動画がネットで話題になっている。

 ドローンが撮影した映像には、枝を持って樹上で待ち構えるツシの姿が映っている。ドローンがそばを通過する瞬間、ツシは枝を振り回し、2000ドルのドローンを見事地面に墜落させた。好奇心旺盛なチンパンジーたちは落ちたドローンに近寄ってきて、プロペラを何枚か引きはがしたかと思うと、じきに興味を失って去っていく。

「この映像を見ると、チンパンジーがいかに賢い動物かということを改めて実感します」と、動物園の広報係バス・ルッケンナール氏は語る。

 このドローンはテレビ撮影のために飛ばしていたもの。大半のチンパンジーは、ドローンが飛び始めて数分で落ち着きを取り戻したが、ツシだけは木に登って攻撃を仕掛けるチャンスを狙っていた。

 ツシはもともと好奇心が強くて遊び好きとの評判で、とりわけ狙いを定めて攻撃するのを得意としていたそうだ。「犯人がツシだったことは、まったく意外ではありません」

攻撃性か、好奇心か

 ツシの行動は攻撃的に見えるかもしれないが、実際は単なる興味本位の行動だろうと、ナショジオの支援を受けてギニアでチンパンジーを研究する霊長類学者スザーナ・カルバーリョ氏は語る。ツシの声が聞きとれないため、おびえているかどうかの判断は難しいというが、もしドローンが怖かったのならそもそも近づいたりしないだろうとのこと。

「おそらくは興味が湧いて、もっとよく観察したかったのでしょう。あの子にはドローンが何なのかわからなかったし、低く飛んでいたから枝を伸ばせば届きそうだった。だから実際にやってみたわけです」



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文=Ralph Martins/訳=北村京子

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