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ハチドリ 究極の飛翔術
鳥のなかで最も小さな体をもち、肉眼でとらえきれない速さで飛び回るハチドリ。その高度な能力の秘密を解き明かそうと、最新技術を使った研究が進んでいる。
キューバに生息するマメハチドリは、ハチドリのなかでも小さく、世界で最も小さな鳥だ。体は光沢のある緑色で、体重はアーモンド1粒を少し上回るぐらいしかない。
雄のマメハチドリの縄張りに、雌がやって来た。雄は空高く上昇したかと思うと、地面にぶつかりそうな勢いで急降下。そして、この求愛行動をもう一度繰り返した。時間にするとわずか1秒ほどの出来事だ。その後、雄はどこかに消えた。通り過ぎた近くの木の葉っぱだけが、細かく揺れていた。
私は目を凝らしていたが、雄の動きがまったく見えなかった。それはクラークも同じだったが、彼は策を講じていた。毎秒500コマに設定した高速度カメラで記録していたのだ。マメハチドリの求愛行動を高速度のカメラで撮影できたのは、これが世界初だ。彼はその貴重な画像データをノートパソコンで見せてくれた。肉眼ではとらえられない、マメハチドリの息をのむような動きがようやく明らかになった。
※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年7月号(amazon)でどうぞ。
目にも止まらぬ速さで飛び回るハチドリ。高速度カメラでとらえてなんとかその動きがわかると、この特集でも力説されています。が、そんなハチドリが「いびきを立てて寝ている」としたら? その無防備な姿を紹介したニュースがこちら。一日中、蜜を求めて飛び回るなか、疲れているのか、完全熟睡です! まるでアニメに出てきそうないびきの音と、幸せそうな寝顔に癒やされてください。(編集H.O.)