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- ナショナルジオグラフィック日本版
- 2017年3月号
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樹木のパワー
若き日のニュートンが目にしたリンゴの木や、「9.11」の惨禍を生き延びた木…。木は私たち人間にひらめきを与え、傷ついた心を癒やしてくれる。
どんな木にも物語がある。歴史的な瞬間や痛ましい悲劇を見届けた木もあれば、人々の信仰を集めてきた木もある。童話に登場する森は精霊や魔女、オオカミのすみかとなり、そうした物語は「めでたしめでたし」で終わることもあれば、そうはいかないこともある。
木は私たち人間にひらめきを与え、傷ついた心を癒やし、どのように生きるべきかを気づかせてくれる。世界各地のさまざまな木と、その物語を紹介する。
※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年3月号でどうぞ。
ニュートンが「万有引力の法則」を発見するきっかけになったというリンゴの木や、9.11の大惨事を生き延びた木、アフリカの村人が集うマンゴーの巨木などが登場する、ちょっと風変わりな特集です。世界各地のさまざまな木を取材したのは、写真家のダイアン・クックとレン・ジェンシェル。日本へも撮影に訪れ、誌面には東京・雑司ケ谷の「子授け銀杏」として知られる鬼子母神堂の大イチョウが掲載されました。
二人はこれまでにも、米国の西部にはびこる「転がる雑草」や、静かなムードの「夜の庭園散歩」など、ユニークな物語を届けてきました。トランプ政権下で注目が集まる米・メキシコ国境ですが、その国境の壁を今から10年前に取材した「移民を拒む米国版“万里の長城”」も、改めて目を向けたい特集です。(H.I.)