フラッシュバック

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世界の百年

- OCTOBER 2015 -

美しい洞窟での痛い裏話

 ここは米国ニューメキシコ州にあるカールズバッド洞窟。自然が生んだ装飾で埋め尽くされた巨大な鍾乳洞だ。6カ月間の現地調査を指揮したウィリス・T・リーは、この一角を見るだけで、その壮大さは十分想像がつくと語っている。リーが撮影した写真をルーペでのぞくと、女性の姿が写っているものが何枚かある。おそらく彼の娘だろう。


 リーはこの時の調査の様子を、1925年9月号の英語版に寄稿している。すべてが順調だったわけではない。担いでいた缶からランタン用のガソリンが漏れるアクシデントも発生した。リーは、背中にひりひりとした痛みを感じるまで気づかずに調査を続けたため、水ぶくれができてしまったという。「治療を受け、完全に治るまでに10日もかかった」と記されている。

――マーガレット・G・ザコウィッツ

写真=WILLIS T. LEE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE

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