- OCTOBER 2015 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

子ども型ロボットの目に映る未来は?

「自分で考え、自らの意志で行動し、人間と心を通わせる…… そんなロボットが生まれ始めている。彼らと生きる覚悟はできているか?」ー2011年8月号の特集「ロボットと人間の未来」は、こんな異色の問いかけから始まった。写真家のマックス・アギレラ=ヘルウェグは、世界各地で最先端のロボットを取材した。日本からは、大阪大学の石黒浩教授が開発した本人そっくりのアンドロイドや、子ども型ロボット「CB2」(写真)などが誌面に登場している。


「撮影のため、CB2とは何時間か一緒に過ごした。文字通り“ 二人きり”で、好きなように撮らせてもらったんだ」と、アギレラ=ヘルウェグは振り返る。CB2は人間の子どもと同じように、他者と関わりをもつことで発達していくロボットだ。「研究者はロボットに“はいはい”のやり方を教える。そうして教わったことを、ロボットがどう学んで発達していくかを、今度は研究者が学ぶんだ。そんな使命を負ったロボットの本質を、写真で表現したかった」


 人工知能を搭載した自律型ロボットの活躍の場は、またたく間に広がった。運搬や清掃といった業務をすでにあちこちで担っているほか、ホテルや銀行、家電量販店などで接客用に導入され、話題を呼んだ。「ロボットと生きていく」時代は、すでに始まっている。


写真=MAX AGUILERA-HELLWEG/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE