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日本の百年

- AUGUST 2015 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

駿河湾の海中でウツボに遭遇

「日本の海に潜るのは、まるで物語の世界を泳いでいくみたいだった。ページをめくると、そこには魅力的なキャラクターとの新たな出会いが待っているんだ」。水中写真の名手、ブライアン・スケリーはこう振り返る。大小の島々が3000キロにわたって連なる日本列島の、暖流と寒流がぶつかる海には、多様な生態系がはぐくまれている。北は北海道の知床半島から南は小笠原諸島まで、各地を取材した成果は、2010年11月号の特集「日本縦断 3つの海と魚たち」に掲載された。


 とりわけ難しく、危険を伴う挑戦となったのは知床での撮影だった。「最大で厚さ8メートルもある流氷が、風と潮流で絶えず動いていたからね。でも氷の下の海は、息をのむほど美しかった」


 駿河湾では、多彩な色や形のソフトコーラル(軟質サンゴ)がスケリーを魅了した。色鮮やかなソフトコーラルをイメージ通りの構図に収めようと苦心していると、偶然にも1匹のウツボがやって来た。「目の前の光景をとらえたい一心で、シャッターを切り続けた」。結果はご覧の通り。ソフトコーラルの間を縫うように泳いできたウツボが、枝の間からひょっこり顔をのぞかせた瞬間を、スケリーのカメラは見事にとらえていた。「心に思い描いた以上の一枚が撮れましたよ」


写真=BRIAN J. SKERRY/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE

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