気候変動は動物にとっても大問題。ピンチに陥るものもいれば、チャンスに変えるものもいる。その明暗を分けるのは何なのだろうか。

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温暖化を味方にする動物は?

気候変動は動物にとっても大問題。ピンチに陥るものもいれば、チャンスに変えるものもいる。その明暗を分けるのは何なのだろうか。

文=ジェニファー・S・ホーランド/写真=ジョエル・サートレイ

 温室効果ガスによる気温の上昇は、気候変動の序章にすぎず、大規模な干ばつなどの極端な気象現象が後に続く。こうした変化は動物たちにとっても大問題で、繁殖や移動の時期がずれたり、病害の発生パターンや手に入る食料が変わったりする。急激な氷の融解、海面上昇…一つの変化が次々に別の変化を呼んでいく。

「勝ち組」「負け組」の条件は?

 もっとも、環境の変化が常にマイナスに作用するとは限らない。動物たちのなかには、変化の恩恵を受けるものもいるだろう。たとえば食料の豊富な季節が長くなる、生息地が暮らしやすくなる、過酷な渡りや移動が楽になる、といった具合だ。

 うまく適応できそうな生物としては、さまざまな気候に耐える万能型の種、多様な遺伝子をもち短いサイクルで繁殖する種、生息に適した新たな場所まで移動できる種、在来種との競争に打ち勝つ力のある種などが挙げられる。

 一方、適応が難しそうな生物は、特殊な気候や環境下に生息する種、すでに生き残りに苦戦している種、生息に適さない環境に囲まれている種など。また、人間と競合する種、高地や離島にすむ種、サンゴに依存する種、生きるために氷が必要な種も、おそらく適応は難しいだろう。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2015年11月号でどうぞ。

編集者から

 温暖化がすべての生物にとって「NG」ではないという視点には、これまでの常識を覆された気がしました。最近ハウスダストにやられてゲホゲホいっている私には、ダニたちが適応力を発揮してのさばる未来というのも、妙に現実的な話のようにも思えます。もっとも、寒暖差の激しい地域で生まれ育ったおかげか、熱帯夜も極寒の夜もエアコンなしで寝られるのは私のひそかな自慢です。人間のなかで生き残るのは私…かな? (編集H.O)

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