ナショナル ジオグラフィック英語版1984年8月号より。(写真:GEORGE F. MOBLEY)
ナショナル ジオグラフィック英語版1984年8月号より。(写真:GEORGE F. MOBLEY)
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 雪が積もった冬の夜、ネオンの下に集まる女性たち。ここは長野県北部の栂池(つがいけ)高原近くにあるディスコだ。周囲にはスキー場がたくさんあるから、昼間に白銀のゲレンデをひと滑りしてきたのだろうか。1984(昭和59)年8月号の特集「日本アルプス」に掲載された1枚で、ディスコは「極上のアフタースキー」だとの説明が添えられている。

 栂池高原は北アルプスを中心とする中部山岳国立公園の北東端に位置し、夏は美しい高層湿原で知られる景勝地だが、冬はウィンタースポーツで人気のスポットだ。1911年に当時のオーストリア・ハンガリー帝国の陸軍将校が日本にスキーを伝えてから70年以上がたち、国内のスキー人口は1000万人ほどになったと、1984年の同特集は伝えている。当時はスキーブームが始まりつつあった頃で、この後90年代初めにかけてのバブル経済期にスキーの愛好者はさらに増えていく。

 特集の筆者で英語版編集部のチャールズ・マッカリーは栂池や白馬のスキー場を訪れ、リフトで運ばれていくスキー客をこんなふうに観察した。「どの人を見ても、真新しいスキー板やストック、ブーツ、スキーウェア、セーター、帽子、ゴーグルを持っている…… 二人ずつ座って上っていく列は、決して途切れることがない」

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