シベリア抑留者を出迎える

2020.07.29
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写真: J. BAYLOR ROBERTS
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 皆さま御苦労さまでした……。看板に書かれた温かい言葉と、笑顔で手を振る人々に迎えられたのは、京都府の舞鶴港に帰還した兵士たち。4年に及んだシベリア抑留から解放され、ようやく故国の土を踏んだ。

 英語版1950(昭和25)年5月号では、同じ場面をとらえた別の写真が掲載され、当時の様子がこのように伝えられている。「長らく消息を絶っていた兵士たちの母親や恋人、妻、息子、娘が、大切な人の姿を探して目を凝らす。ハンカチで涙を拭う女性たちもいた」

 舞鶴港では終戦から13年間で、約66万人もの引き揚げ者や復員兵を迎え入れた。「手をたづさえて平和な国を作りましょう」と呼びかける看板の言葉を見て、彼らはどんな思いを抱いたのだろうか。

この記事はナショナル ジオグラフィック日本版2020年8月号に掲載されたものです。

写真: J. BAYLOR ROBERTS

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