フラッシュバック

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本の百年

- MAY 2019 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

皇居外苑にあった壮麗な門

 幅広い道路に堂々と立つ、二つの塔とアーチ。これは1930(昭和5)年3月、関東大震災からの復興を祝う「帝都復興祭」のために、皇居外苑に設けられた「奉迎門」だ。「門を通過する天皇陛下を一目見ようと、数多くの国民が詰めかけた」と写真の説明にある。歴史記録を調べると、復興した帝都の実情を陛下が視察する「御巡幸」が3月24日に執り行われている。おそらくその日に撮影されたものだろう。


 ここは江戸城の内郭門の一つ、馬場先門があった場所だ。かつては写真手前の左から右へ堀が続き、門につながる橋が架かっていた。しかし、日露戦争中の1904年5月、戦闘勝利を祝う提灯行列の人波が馬場先門に押し寄せて、多数の死傷者が出た。この事故が発端となり、門と橋は撤去され、堀の一部を埋め立てて道路が建設された。今では片側3車線の一般道が走っているが、広々とした歩道や、堀のそばの石垣、右奥に見える皇居外苑の松の風景が、当時の面影を残している。


 左奥へ延びる道路は、皇居正門まで続く。その先は二重橋、そして宮殿・長和殿だ。一般参賀のときには、ベランダで手を振る天皇皇后両陛下や皇族方を一目見ようと、長い行列ができる。

写真:ACME NEWSPICTURES

フラッシュバック一覧へ

  • 東京きっての娯楽の街、浅草六区
  • 雑貨の行商人、仙台の街角を行く
  • 凍える冬に「あったか〜い」飲み物を
  • そろって我慢の3分間、草津の湯治

記事ランキング

ナショジオクイズ

こちらは90年代に建てられた、あるテーマパークの写真です。さてどこでしょう?

  • 富士ザウス王国
  • 富士ワイルドブルー王国
  • 富士ガリバー王国

答えを見る

ナショジオとつながる

会員向け記事をお読みいただけます。

ナショナル ジオグラフィック バックナンバー

ナショナルジオグラフィック日本版サイト

広告をスキップ