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日本の百年

- JANUARY 2018 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

後楽園を散歩する明治時代のタンチョウ

 和服姿の女性のそばに、2羽のツル。今では絶滅危惧種とされているタンチョウだ。1907(明治40)年4月号に掲載された一枚で、撮影地は「岡山城の庭園」とある。岡山県郷土文化財団に問い合わせたところ、おそらく岡山後楽園にある由加(ゆが)神社の鳥居の前だろうとの回答を得た。


 岡山後楽園では、江戸時代から戦前にかけてタンチョウが放し飼いにされていた。明治後期に後楽園の近くで育った作家の内田百閒(ひゃっけん)は随筆「鶴の舞」で、7羽のタンチョウが「広広としたお庭の中を、銘銘勝手にのっし、のっしと歩き廻っている」と幼少期に見た光景を描写し、その舞は「綺麗な事ばかりではなかった私の過去に……的皪(てきれき)の光りを遺してくれた」とつづっている。


 現在、後楽園で飼育されているタンョウは8羽。普段はケージの中にいるが、毎年正月には園内で散策させる催しが開かれ、芝生の上を歩き回る姿や白く輝く優美な翼を見せてくれる。


写真:ELIZA R. SCIDMORE

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