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日本の百年

- JULY 2018 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

プラントハンターが見た100年前の父島

 小高い山の麓に集まった草ぶき屋根の家々。小笠原諸島父島の北部に位置する大村地区を1917(大正6)年に写した写真だ。


 撮影したのは、米ハーバード大学アーノルド樹木園のアーネスト・ヘンリー・ウィルソン。新種の植物を探す「プラントハンター」で、1910年代に2度来日し、小笠原諸島や沖縄、屋久島といった島々を含めて日本各地を旅した。サクラのさまざまな品種や久留米のツツジを欧米に紹介したことで知られるほか、当時の日本の風景を撮影した貴重な写真を残してもいる。父島や母島では、ヒメツバキやオガサワラグワといった小笠原固有の樹木にもレンズを向けている。


 写真の中央に立つ小笠原聖ジョージ教会は太平洋戦争の戦火で焼失し、戦後に再建された。米国の統治下に置かれた小笠原諸島が日本に返還されたのは、1968年6月26日のことだ。優れた木材として利用されたオガサワラグワは今や絶滅が危ぶまれているが、返還50周年を契機にこのクワの森をつくる取り組みが父島で始まっている。


写真:ARNOLD ARBORETUM, E. H. WILSON

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