中国出身でベルギー在住の写真家ジャスティン・ジン氏は11月下旬、父親が中国の自宅で病に倒れたと聞き、すぐ帰国の途についた。しかしパンデミックは、通常なら簡単な移動を、2週間を超える試練に変えた。

 ジン氏は中国に到着すると、上海のホテルに隔離された。部屋のドアはカメラで監視され、廊下は新しい到着者が通るたびに消毒された。食事はドアに届けられ、トイレを洗い流す前にトイレを殺菌するためのバケツと消毒剤を与えられた。「自分がUFOに誘拐された標本のように感じました」とジン氏は言う。

 新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、ほとんどの国が濃厚接触者や外国からの入国者に14日間の隔離を求めている。しかし、本当に2週間の隔離が必要なのか。最近の研究で、安全を確保したまま隔離期間を短くする方法がいくつか提案されている。

文=VIVIANE CALLIER/写真=JUSTIN JIN/訳=ルーバー荒井ハンナ