• 4月9日 命を懸けて前線を守る
    アフガニスタン バダフシャーン州
    28歳のアブドゥル・ワハブ(右)と17歳のファルハードは、カルサイ山脈の前哨基地を守っていたが、この3カ月後に命を落とした。彼らを含む、近くの村の出身者を中心とした総勢150人の政府側の民兵たちは、タリバンの侵攻を食い止めようと守りを固めていた。だが、7月2日の週末にタリバンがこの地を制圧。ワハブとファルハードのほかに17人が殺害され、25人が捕虜となった。(写真 = キアナ・ハイェリ)

  • 1月6日 崖っぷちの民主主義
    米国 ワシントン
    警察官のマイケル・ファノン(ヘルメットをかぶった人物)は、米連邦議会議事堂の階段を引きずり降ろされ、トランプ支持者ともみ合いになった。その日の集会で、当時のドナルド・トランプ大統領が、2020年の大統領選挙は自らの「圧倒的勝利」だったと虚偽の主張をし、下院で選挙結果を認定する手続きが行われている最中の議事堂に向かうよう、支持者に呼びかけたのだ。襲撃の結果、5人が死亡、約140人の警察官が負傷、逮捕者は600人を超えた。この事件は議会による調査が行われている。(写真 = メル・D・コール)

    ”彼らに痛めつけられ、殴られました。頭部を何度もスタンガンで攻撃されたんです” ̶ マイケル・ファノン(コロンビア特別区首都警察警察官)

  • 8月15日 タリバンの復権
    アフガニスタン カブール
    イスラム主義勢力タリバンが、米国と北大西洋条約機構(NATO)によって政権の座を追われてから約20年の時を経て、再びアフガニスタンの支配権を奪還した。4月14日、米大統領ジョー・バイデンが、5月にアフガニスタンから米軍の撤退を開始し、9月11日までに完了すると発表。8月15日には、タリバンが首都カブールを掌握し、アシュラフ・ガニ大統領は国外へ逃亡した。大統領府の机に、タリバンの戦闘員とガニのかつての護衛(一番左のスーツを着た人物)が集まっている。(写真 = ザビ・カリミ、AP PHOTO)

    ”20年もの間、世界中の国々がやって来て金がつぎ込まれましたが、それがどのように私たちの役に立ったというのでしょうか? ” ̶ ハジ・アダム(カンダハル州の部族の長老)

  • 5月17日 むごたらしい内戦
    エチオピア ティグライ州
    エチオピアのアビー・アハメド首相と、数十年にわたり連邦政府を支配していたティグライ人民解放戦線との政治的な争いが内戦に発展。ティグライ州を中心に数百万人の命が危険にさらされている。エチオピアとエリトリアの軍は、ティグライ州に隣接するアムハラ州の民兵組織とともに2020年11月にティグライ州に侵攻し、市民に対して残虐行為を行った。この女性は1週間で15人のエリトリア兵にレイプされ、子どもたちは行方不明のままで、「この世の終わりのようです」と語る。(写真 = リンジー・アダリオ)

    ”兵士たちは『ティグライ人は皆殺しにしなければならない』と、言っていました” ̶ 兵士によるレイプ被害に遭ったティグライ人の別の女性

  • 5月22日 つかの間の平穏
    東エルサレム
    パレスチナの旗をマントに見立て、屋上で遊ぶ9歳のテル・アル・ラジャビ。父親のカイエドが、海水浴に行けなかった埋め合わせに、ビニールプールを膨らませているのを待っているところだ。「心配で家は空けられないので、子どもたちのためにこのプールを買ってきたんです」と話す34歳のカイエドには、8人の子がいる。このパレスチナ人の一家は、東エルサレムのシルワン地区にある家を追われるかもしれない。イスラエルの入植者団体が、この土地は100年以上前にユダヤ人の信託会社が所有していたものだと主張し、訴えを起こしているのだ。(写真 = ターニャ・ハブジュカ)

    ”私はただ、家を失う心配をしないで暮らしたいだけです” ̶ カイエド・アル・ラジャビ(一家が立ち退きの危機にある男性)

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