• イタリア、シチリア島のモンレアーレ大聖堂。ユネスコの世界遺産に登録されている。長方形の広間にコリント式の柱がずらりと並び、その上に曲線的なアーチが連なるスタイルから、古代ローマの公共建築である「バシリカ」を踏襲していることがはっきりとわかる。イングランドを征服したノルマン人がシチリア島の新しい支配者となった後、1170年代に東西南北のスタイルを融合したこの大聖堂の建設が始まった。モザイクを施したのはビザンティンの職人たち。木製の格天井は、かつて島を支配していたイスラム教徒の様式だ。(ANTONINO BARTUCCIO/FOTOTECA 9X12)

  • フランス、トゥールーズの街にそびえ立つサン・セルナン大聖堂の八角形の鐘楼。13〜14世紀にかけて、上階と尖塔(せんとう)が追加された。大聖堂は石造りのロマネスク様式だが、周囲の建物には街の名物である暖色のレンガが使われている。(JACQUES SIERPINSKI/CORDON PRESS)

  • 1040年ごろに建造が始まったフランス南部コンクのサント・フォア教会。現存するなかでは最古の部類に入るロマネスク様式の建物。その後、ロマネスク様式は西ヨーロッパ全域に広まった。(JEAN-MARC BARRERE/CORDON PRESS)

  • 聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ
    9世紀、1人の隠者が聖ヤコブの墓を発見したというスペインの北西部に建てられた教会の復元図。この教会は997年に取り壊されたが、1070年代、ロマネスク様式の大聖堂が新たに建造され、多くの巡礼者が訪れるようになった。(MAIN ILLUSTRATION: ALBUM)

  • サンティアゴ・デ・コンポステーラの平面図
    前室(東端)の建設は1070年代に始まったが、完成までには長い年月を要した。十字形の建物と彫刻を施した扉がつくられたのは12世紀初頭だ。(JOSEP R. CASALS)

  • 中世の色
    栄光の門の彫刻には、純金とアフガニスタンのラピスラズリが用いられていた。近年の修復作業で、オリジナルの配色が一部再現された。写真は大聖堂で巡礼者を迎えてくれる聖ヤコブの彫刻。(PHOTO COURTESY OF FUNDACIÓN BARRIÉ ©FUNDACIÓN BARRIÉ/ FUNDACIÓN CATEDRAL DE SANTIAGO)

  • 巡礼路の合流地点
    サンティアゴ・デ・コンポステーラへの主要な巡礼路は2つあり、スペイン北部ナバーラ州の村プエンテ・ラ・レイナで合流する。写真は、11世紀にこの村に建設されたロマネスク様式の橋。現在も、巡礼者はこの橋を渡って聖地を目指す。(SCHMID REINHARD/FOTOTECA 9X1)

  • 栄光の門
    スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の栄光の門。ロマネスク様式の後期に増築された。写真は、復活を遂げたキリストの姿。(PHOTO COURTESY OF FUNDACIÓN BARRIÉ ©FUNDACIÓN BARRIÉ/ FUNDACIÓN CATEDRAL DE SANTIAGO)

  • 神聖なフレスコ画
    スペイン北部レオンのサン・イシドロ教会。後期ロマネスク様式の見事なフレスコ画がある。レオンはサンティアゴ巡礼の主要な拠点だった。(LUIS CASTAÑEDA/AGE FOTOSTOCK)

  • 石の彫刻
    フランス、サント・フォア教会の入口の上の壁面には、最後の審判を題材にした彫刻が施されている。(ARNAUD SPAIN/CORDON PRESS)

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