米アリゾナ州フェニックス上空に現れた輝く霧。その正体は、カリフォルニアから打ち上げられた米スペースX社のロケットから噴出されたガスだ。（PHOTOGRAPH BY MIKE OLBINSKI）

4本のオレンジ色のレーザーが、ヨーロッパ南天天文台（ESO）の超大型望遠鏡があるチリ、アタカマ砂漠の空を切り裂く。このレーザーは大気の乱れを観測するためのもので、これによって望遠鏡がその光学特性を調整して、宇宙からの撮影と同程度に鮮明な画像が得られる。（PHOTOGRAPH BY GERHARD HUEDEPOHL）

NASAの探査機ジュノーが撮影した複雑な模様に渦を巻く木星北半球の雲。この写真は、ケヴィン・ギル氏が、ジュノーが1分間に2回転しながら撮影した原画像に調整を加えて仕上げた。（PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SWRI/MSSS/KEVIN M. GILL）

国際宇宙ステーションのコマンダー（船長）、アレクサンダー・ゲルスト氏がSNSに投稿した、絵画と見まがうアフリカ西海岸の写真。「世界の芸術家たちの中でも、母なる自然に負けないほどの独創性を持つ人はそうはいないだろう」とゲルスト氏は記している。（PHOTOGRAPH BY ESA/NASA-A.GERST）

チリの超大型望遠鏡（VLT）で撮影された星形成領域。色鮮やかな塵、ガス、輝く若い星々が集まる。この天体は「NGC2467」というが、少し引いて見ると、ニヤリと笑う頭蓋骨のようにも見えることから「ドクロ星雲」とも呼ばれている。（PHOTOGRAPH BY ESO）

地球の衛星である月が、青く霞む大気の上に顔をのぞかせている。国際宇宙ステーションから撮影された1枚だ。（PHOTOGRAPH BY NASA）

国際宇宙ステーションから撮影されたインドネシアのジャワ島の夜景。夜の明かりがインド洋の暗闇に浮かぶ宝石のように輝く。1億4100万人以上が暮らすジャワ島は、地理的にも経済的にもインドネシアの中心だ。世界でも人口の多い島として知られる。（PHOTOGRAPH BY NASA）

米ユタ州モアブの大地にたたずむ写真家のシルエットの奥には、アンドロメダ銀河、天の川銀河、月が浮かぶ夜空が広がる。グリニッジ王立博物館が毎年開催している天文写真コンテストで大賞を受賞した作品だ。（PHOTOGRAPH BY BRAD GOLDPAINT）

2018年10月7日、国際宇宙ステーションがオーストラリア南部の上空411キロを通過した際に撮影された1枚。地球の大気の輝きと、天の川銀河の星の帯とが並んで伸びている。（PHOTOGRAPH BY NASA/JSC）

NASAの火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが、太陽系最大の峡谷系であるマリネリス峡谷内にそびえる山々の斜面を上から覗き込む。火星の風に吹かれて、砂丘には大気がつくった波紋が広がっている。（PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/UNIV. OF ARIZONA）

NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡が撮影した「猫の肉球」星雲は、天の川銀河内にある星形成領域だ。新星が周辺のガスの温度を上昇させ、それが泡のように膨らむことで、独特の模様が形成されている可能性がある。（PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH）

20枚の画像を組み合わせて作成された、グリニッジの天文写真コンテストの入賞作。内モンゴルの明安図にある電波望遠鏡基地の向こうに、天の川銀河が立ち上っている。（PHOTOGRAPHY BY TIANHONG LI ）

青とオレンジに溶け合う、月の「静かの海」と「晴れの海」の境界線。クレーターが写真に生き生きとした表情を与えているこの1枚は、グリニッジの天文写真コンテストの入賞作。（PHOTOGRAPH BY JORDI DELPEIX BORRELL ）

3500万光年離れたしし座にある渦巻銀河メシエ95。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した。1781年に発見された銀河で、構造的にも天の川銀河に似ている。メシエ95には、巨星が一生を終える際に起こる大規模な爆発現象である超新星が複数ある。（PHOTOGRAPH BY NASA/ESA HUBBLE SPACE TELESCOPE）

アイスランド、セルフォスに立つ教会と馬の上にオーロラが踊る。「数時間かけてオーロラを撮影した後でカメラをしまい、体を温めるために室内に入ったのですが、そのとたんに空が再び色とりどりに輝き始めたのです」。この写真を撮影した写真家のジェイニー・バネル氏はそう語る。（PHOTOGRAPH BY JAYNIE BUNNELL）

国際宇宙ステーションに搭乗するNASAの宇宙飛行士マーク・ヴァンデハイ氏が、上空400キロから撮影した夜の米国南東部。アーカンソー州リトルロック（左）からフロリダ海岸（右上）まで、大都市部はオレンジ色に輝いている。（PHOTOGRAPH BY NASA/MARK VANDE HEI）

約1300光年離れたへび座星雲にある恒星「HBC672」の周りを取り巻く塵の円盤から、くっきりとした影が伸びる（右上）。まるで灯台の光を撮影した写真の色を反転させたようにも見える。（PHOTOGRAPH BY NASA/ESA HUBBLE SPACE TELESCOPE）

木星の北極点で発生しているサイクロンの周囲を、8つの小規模な渦巻きが取り囲む。NASAの探査機ジュノーが赤外線で撮影した。煮えたぎる地獄のようだが、実際には温度が低いために赤い溶岩のような色に見える。赤黒い雲はマイナス118 ℃で、黄色い雲の温度はマイナス13℃だ。（PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SWRI/ASI/INAF/JIRAM）

NASAの探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影した、火星のリオット・クレーターの底にある砂丘に砂が集まる様子。砂丘が鮮やかな青色をしているのは、色調を補正したため。青いところは、砂粒の大きさと組成が周囲の堆積物と異なることを表している。（PHOTO BY NASA/JPL-CALTECH/UNIV. OF ARIZONA）

インクのように渦を巻く、木星の北北温帯ベルトの巨大雲。この画像はNASAの探査機ジュノーが撮影したもので、大気中に白っぽい「ポップアップ」型の雲と、白い楕円形をした、大赤斑の小型版のような高気圧の嵐があるのが見える。（PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SWRI/MSSS/GERALD EICHSTÄDT/SEÁN DORAN）

2018年11月4日、アラスカ上空で緑色に輝く見事なオーロラ。（PHOTOGRAPH BY BRADFORD FENTON）